第4話
「れ、蓮くん?」
グイグイと引っ張られる道は私の家とは反対方向。帰るよと言っていた蓮くんに、私はつい自分の家に送ってくれるものだと思っていた。
でも、今日は金曜日。最近お互いが忙しくて会えていなかった分、今日は一緒に過ごせると思うと素直に嬉しい。
それに蓮くんのスーツ姿も見れた。スタイルがいいからすごく似合ってる。
呑気に蓮くんに見惚れているうちに着いたのは彼の住むマンション。
「今日の飲み会楽しかった?」
今まで一言も喋らなかった蓮くんが、エレベーターに乗って漸く口を開いた。
「うん。やっと私も会社の人達と普通に話せるようになったんだ」
何故蓮くんが今日の飲み会を知っていたかなんて考えずに、私は答えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます