第29話
体が熱すぎて意識が朦朧とする。
少しだけ冷たく感じた柏木君の手が、頰に残った雫を拭ってゆっくりと離れていった。
流石にもう私のことは抱かないみたい。
この行為ももう終わりだ…
安心した私はそっと目を閉じた。
「……まだですよ」
「ぇ、あっ、あぁ…っ!」
低い声が聞こえた瞬間にショーツを剥ぎ取られ、硬い何かが体を突き抜けた。
目を開けてすぐに視界に入ったのは、スーツを着ていない柏木君。
無意識に上へ上へと逃げようとする私の腰を、柏木君の手が強く捕まえる。
「ふっ、ぁ…やっ…」
「挿れただけでイッたんですね?」
自分でも分かるほど、私の中が柏木君のそれを締め付けている。
お腹の奥底からくる深い快楽に、止まっていたはずの涙が再び頬を濡らす。
「動きますよ」
「ぁ…うそ…やっ、まっ…あぁ!」
強い振動と快感に高い声が出てしまう。
激しい突きは初めから最奥を狙い、イキ続ける私は中で柏木君が何度も果てていたことに気づけない程だった。
ガンガンと突かれる腰はとうに限界を越しているのに、その激しさは私の意識が途切れるまで続けられた。
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