応援コメント

ひそひそばなし」への応援コメント

  •  本日、風に乗ってひそひそ話が、私のところまで流れてきました。それは「雨虹さんは小学生だよ」といった内容のもので、まだ理解ができていません。しかし今作を読めば、確かに雨虹さんは小中学生の感性を忘れずに抱えていて、それを確かな筆で紡げる稀有な物書きであることがわかります。
     教室のなかで異様に響く会話、世界を遮断する前髪、影のように過ごしたい気持ちと、かと言って誰にも注目されないのはさみしい気持ち。そういった青い全てが、私に眠る過去に触れ、恥ずかしくなりました。
     雨虹さんの日常を大切にする視点が、物語の基盤となることで、遊園地前に飛ばされるという幻想的な展開も、地に足が着いた状態で読み進めることができました。雨虹さんはファンタジーとの相性も良いのだと、新たな一面が見れたことが、ファンとして嬉しかったです。
     校内放送を通じて、夢と現実が交差する展開は圧巻でした。昼休みに廊下を駆けだしたとき。すべての声を置き去りにして、彼女に聞こえてるのは、彼の声だけな気がして、春の素敵に胸がときめきました。
     最後、名前を呼ぶくだりで彼女は「聞こえないー」と言います。それはきっと、いろんな雑音であふれた世界で、彼の声だけはしっかり聞きたいって気持ちの裏返しなのでしょう。その後、応えるように近寄る彼に、心臓が波打つまま、物語は終わりました。
     かわいらしい素敵な作品をありがとうございました。

    作者からの返信

     秋冬さんにあのひそひそ話が届いていたのですね!相方さんから聞いたのでしょうか? 三嶋の勘違いは私もよく理解できていません。いつか一緒に公園に行きましょう。私はブランコが好きです。
     ファンタジーとの相性も良いと言っていただけて、また、新しい一面をお見せできたようでとても嬉しいです。「ファンとして嬉しかったです」という言葉に、秋冬さんファンである私は歓喜です。カクヨムコンに応募する予定の新作『トライアングル・ヴァニラ』は今までの雨虹作品とは異なった作風にしたのでぜひ読んでいただけたらと思います。私の作品を多く読んでくださっている秋冬さんをきっと驚かせられると思います。
     校内放送を通じて夢と現実が交差する展開は私も気に入っています。「春の素敵に胸がときめきました」と言っていただきありがとうございます。読者にときめいてもらえるような展開にしました。
     同時公開した『はくちょうと海と僕らの夏』と『ひそひそばなし』は二部作となっています。ぜひそちらも読んでいただけるとより楽しんでいただけると思います。
    (たくさん宣伝してすみません。秋冬さんに読んでもらえることがとても嬉しいのです。)
     こちらこそ素敵な感想をありがとうございました!応援コメントではやりとりを1往復しかできないのが悔しいです。しかし見方を変えればそれも応援コメントの魅力の1つですよね。ぜひ、またお話しましょう。急に寒くなってきたのでお体に気をつけてくださいね。