第71話
「受け入れるって、意味合いが…。それに、す、優くん、まだ、未成年…で…」
「意味?未成年?なに言ってんの。俺を受け入れるって頷いたのだれ?」
「…っ、私と、優くん、付き合ってな…ぃ…」
「なに、そんな
頑張って絞り出した言葉は、全て優くんにかき消されてしまう。真っ直ぐに私を見下ろしてくるその瞳を、止めることができない。
「す、優く…まっ、て…」
首筋を這う湿り気を帯びたそれ。
たったそれだけなのに。初めての感覚に体温の上昇は止まらなくて、涙だって溢れてしまう。
「私、昨日、お風呂…入ってな、ぃ」
止まって欲しくて、そんなことを口にするけど、優くんはクッと喉を鳴らして笑うだけ。
年下の男の子。未成年の高校生。
頭ではわかっているのに、今の優くんはどう見たって大人の男。
「可愛いね?…大好きだよ、綾ちゃん」
私はただ、されるがまま。
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