第72話
前開きのワンピースは簡単にはだけ、そこを這う舌の熱に浮かされつつ、時折走るチクリとした痛み。
「ゃ、ぁ…」
指先に力を入れればそれと同じ強さで握り返される。
首筋から鎖骨、鎖骨から胸元、チクリと走る痛みが止まり熱い吐息を吐いた時、握られていた手がゆっくりと離された。
背中にまわる手が金具に触れ、にこりと笑った優くんが視界に入った瞬間にプツリと外されたホック。
「あっ…!」
ワンピースと共に肩から下げられた下着がベッド下へ落とされ、冷たい空気に晒される肌。
「やだっ、優くっ、」
恥ずかしさと恐怖から体を隠そうとした腕を、今度は強く押さえつけられる。
「良い子でいてね」
低い声。明らかに違う危険な空気。
「初めては、優しくしたいから」
「っ!…ひっ、ぅ…」
晒された先端を覆う唇が、ねっとりと唾液を擦り付けていく。感じた事のないゾワゾワとした感覚に、自分のとは思えない声が落ちていく。
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