第47話
結局、11時にカフェへ行くことを約束して電話を終えた。
行きたい所ってどこだろう。
ずっとカフェに居ないなら、今日は本を持って行かない方がいいのかもしれない。バッグに入れた本を出してお気に入りの小花柄のワンピースに着替える。
髪は少しだけ巻いてふわりと仕上げた。
なんか…凄い張り切ってるみたい…?
いつもは仕事終わりのカジュアルな姿で会ってるから、気合い入れ過ぎって終われちゃうかな…。
でも、少しだけ。ほんの少しだけでも可愛いって思われたいな、なんて思ってみたり…。
そういえば優くんも私服だ。
デートという言葉が浮かび勝手に頬が熱を帯びた。
「……」
いや、無い。無いよ。
相手は高校生。優くんはそんなこと思ってない。
「あっ、時間っ!」
鏡の前で身なりを整えながら自問自答していれば、時間はあっという間に過ぎてしまい慌ててバス停まで向かった。
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