2
第8話
あ、残業だ…。
頼まれた資料の束と時計を交互に見て、今日はLampに行けないことが確定した。
せっかくの金曜日なのにな…。
残念に思いながら席に座り直す。
今週は土日も予定があって行けないから、次行けるのは月曜かぁ。その日も残業にならなければだけど…。
昨日のケーキすごく美味しかったから、夏限定だし、今日も食べたかった…。
気分の上がらないままひたすら入力をしていたら、気づけば19時。
「あれ、春田残業なの?」
後ろからかけられた声に振り返ると、営業先から帰ってきた永瀬くんが立っていた。
「うん。永瀬くん、直帰じゃなかったの?」
営業用のホワイトボードにはそう書いてあって、そのまま同期会に行くんだと思っていた。
永瀬くんは営業さんだから、私と違って定時なんてあって無いようなものだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます