第4話
私の同期は男の人しかいない。
しかも体育会系の人が殆どで、人見知りで静かな空間を好む私としては、少し苦手なタイプ。
「ご、ごめん明日は行くところがあって…」
それに、これは事実だ。
明日もこのカフェに来るって決めてる。
『そうだよな。春田あいつら苦手だもんな』
「う、ん…」
『それ知ってるから断ったんだけど、誘えってしつこくて。一応確認ってことだから、気にすんなよ』
「あ、ありがとう。いつもごめんね」
永瀬くんも体育会系ではあるけど、落ち着いた雰囲気とさりげない優しさを感じて、苦手意識もなく仲良くなった。
私の性格を知って気にかけてくれる優しい人。
『じゃあ、また明日な。お疲れ』
「うん。お疲れ様」
通話を切り、なんとなく時計を見るといつもは帰っている時間を過ぎていた。
いつもは20時にはお店を出ていたのに、現在は21時半で、こんな時間まで居たのは初めて。
あ、もうすぐ閉店時間だ…。
周りを見渡すと私以外のお客さんは居なくなっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます