都々逸連作「或る男の就職」 お題【仕事】
・志望動機は御社の社風。アットホームでいいところ
・やっと届いた合格通知。他の会社は駄目だった
・フリーター歴、十数年目、やっとおいらも正社員
・新入社員、みんな揃って研修期間に登山する
・「社会人ならルールを守れ」弊社は法を守らんが
・国語の授業で習ったことだ、「上司の望む返事する」
・組織で上手くやって行きたきゃ、メモをするより胡麻を
・取れた契約、白紙になった。上司のミスは俺のミス
・「このポンコツが」「給料泥棒」「人間もどき」「ただの
・反省室で始末書 書いて、社長の著書を写経する
・同期百人、
・この年齢で、無職は怖いが、辞めたほうが良いのかな
・「急に辞めたら職場が困る、皆に迷惑かかるだろ」
・丸め込まれて有耶無耶にされ、何も言えずに時は経ち
・「今日から君も管理職だよ」部下は居ないが管理職
・見込み残業二十五時間、今月すでに百時間
・辞めてしまえば楽になるのに。辞める気力も出てこない
・六年ぶりに、会った友人。俺の顔見て青ざめた
・「鏡見てこい」トイレに行った。見つめる鏡「誰だこれ」
・気付かなかった。目は死んでいて、髪は散らかり頬は痩け
・「何があった?」と、言ってくれるが、うまく言葉に出来なくて
・自然に涙、溢れ出ていた「心配すんな、俺が居る」
・名刺受け取る。「連絡くれよ」弁護士事務所、所長だと!?
・週が明けたらいつもの仕事、今日はなんだか気が軽い
・『スマホでいいから、証拠を残せ。無茶はするなよ』ありがとう
・胸に仕込んだ小型の機械。タイムカードもちゃんと撮る
・朝に怒鳴られ、昼に叩かれ、夜に脅されほくそ笑み
・「きみの代わりはいくらでも居る」いまに見てろよクソ上司
・「弁護士なんて、卑怯じゃないか」どの口が言う、馬鹿野郎
・払う給料
・辞めた会社の人事の奴が、ネットで愚痴をこぼしてた
・誰もあいつに教えてなかった、SNSの使い方
・wikiに載ってる会社だったし、燃えたらすぐに広がった
・吹けば飛ぶ
・人が居ないと
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