可愛い女の子に何か頼まれると? 俺はどうしても何でもしてしまう事に、、、!
神石水亞宮類
第1話 可愛い女の子に何か頼まれると? 俺はどうしても何でもしてしまう事に、、、!
可愛い女の子に何か頼まれると? 俺はどうしても何でもして
しまう事に、、、!
俺は物心つく頃から、“女の子が好きだったのか?”
俺の母親に聞くと? 好きな女の子の後をいつも俺が追いかけていた
と聞かされていた。
それは大人になった今でも何も変わらない!
・・・しかも? 今では、“泣いて俺に何かを頼んでくる女の子の言う事を
どうても断れなくなる俺は女の子の言いなり!”
つい最近まで付き合っていた彼女が、泣きながら俺にブランドのカバンを
俺に買ってプレゼントしてほしいと言ってきた!
そのブランドはとても有名で、しかも彼女が欲しいと言っているカバンの
値段は? “150万円” そんな金、俺のどこにあんだよ!
俺の貯金通帳には143円しか残ってないんだぞ。
しかも? 財布の中身も1500円しか入ってない!
まるまる一ヶ月間このお金でやっていくしかないんだよね。
彼女のせいで、“俺の給料日の日は、何でも俺から奢って貰えると思って
るのか?
“今日はご馳走だね!” とか言って、高級レストランに勝手に予約なんか
しやがって!
それでも俺は彼女に何も言えなくて、給料日に入ったお金は全部、
一日で彼女に使われてしまうんだよ!
当然! その後は数千円しか残ってないんだからやりくりできなくなって
彼女に助けを求めると? “彼女はイライラしながら俺にこう言うんだ!”
『“なんで、アンタ! お金ないのよ、何に使ってんの? いい加減に
してほしんだけど、仕方ないからその辺のモノ持って帰っていいよ!”』
『いやいや、お前が俺のカネ使ってるからこうなるんじゃないのか?
あぁ、ご、ごめん、』
『謝るぐらいなら、ちゃんと働きなさいよ!』
『いつも俺の給料日に俺に会いに来て、たかってくるのはお前だよな!』
『はぁ!? なんか言った?』
『“言ってない!”』
『“本当にどうしようもない彼氏ね! まあ~一番欲しかったブランドの
カバン買ってくれたし、少しぐらいは力になってあげるわよ~”』
『・・・あぁ、ううん、』
『今から激安スーパーに行くわよ! 何でも買ってあげるから!』
『“げ、激安スーパー?”』
『なによ! 不満なの?』
『いえいえ、不満じゃありません! もう食べる物もないし、お願いします!』
『じゃあ、今から準備するからそこで待ってて!』
『あぁ、ううん、準備って? どれぐらいかかるの?』
『“1時間ぐらいかな?”』
『はぁ!? 服着替えるだけでしょ? なんでそこまでかかんだよ!』
『何? 不満なの? 別に行かなくてもいいんだけど、、、!』
『お、お願い! 行きます、何時間でも待つから、頼むよ!』
『取り合えず、そこで待ってて!』
『・・・ううん、』
・・・案の定! 1時間以上、彼女の準備に時間がかかった。
そしてそこからやっと二人で、“激安スーパーへ。”
激安スーパーの商品は? “激安スーパー” というだけあって!
本当に商品一つ一つが安いんだ!
ペットボトルのお茶やウーロン茶は1本30円。
野菜も果物も100円以内で買えるモノばかり!
ただ、ほとんどの商品はここのお店のブランドのモノ、
だから安いのだろう。
ただ激安だから、美味いかと言われればそうじゃないモノもある!
でも今の俺に文句は言えない!
この月、どうにかこうにか乗り越えなくては、、、?
俺の手元には、既に残高892円しか残っていない!
この中から、“タバコと酒は抑えられない!”
それ以外は、もうどうでもいいよ! 口に入ってお腹いっぱいになれば
もうそれでいいから!
取りあえず、彼女の機嫌を取りながら俺はカゴの中に商品をバンバン入れて
いく。
ココの商品のモノで、高いモノだったら? 彼女の逆鱗に触れる可能性あり!
安いモノをたくさんカゴに入れる事を俺は何より優先にしていた。
『“もういいんじゃないの!”』
『・・・あと少しだけいい?』
『しょうがないわねぇ~』
『・・・あれとこれとそれと!』
『はい! 終了~!』
『了解!』
『レジに持って行くわよ!』
【ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ・・・・・・】
『合計2397円です。』
『2、2397円、あぁ、はい、』
『丁度ですね!』
『はい!』
『ありがとうございました。』
『2397円もしたわよ! 高くない?』
『・・・た、高いの? ご、ごめん、』
『まあ~いいわよ! じゃあ、またプレゼント待ってるわね!』
『・・・ううん、』
『じゃあーね! また連絡するから!』
『・・・あぁ、分かった。』
これでなんとか? この月の食料は確保ができた!
“ありがとう! 全て彼女のおかげだよ!
これで俺は死ななくて済むわ!”
俺は自分のレジ袋を持って、スキップしながら家に帰った。
今月はこれで乗り切れそうだ!
・・・でも? 家に帰ってふと冷静に考えると?
彼女にあんな高いブランドのカバンを買わなければ、俺は金が無い
なんてならないんじゃないのか?
そんな事が俺の脳を通り過ぎて、またタバコを吸いながら、
嫌な事を俺は忘れてしまう。
なんやかんやと言って! 女の子の泣き顔は苦手だしな。
どうしても俺は、女の子なら誰でも何でもしてしまうわ!
生活も出来ないぐらい追い込まれても、彼女に泣かれてブランドのカバンが
欲しいと言われれば、買ってプレゼントししまうしな!
“それとも俺って! かなりバカなのか?”
でもまあいいや~女の子の涙は絶対に俺は見たくない!
バカならバカなりに俺は女の子を大事にしようと思うんだ。
可愛い女の子に何か頼まれると? 俺はどうしても何でもしてしまう事に、、、! 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
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