体温に依存する幼さ

 毛布にくるまることが、いつからか癖になっていた。


 冬は、羽毛布団の中でくるまり、

 夏は、タオルケットの代わりに、毛布をかぶり。


 暑いくらいの温度が、好きではなく、ただ離せないだけで。


(なんだか、ひっつき虫みたいだね)


 その声と、その温度は、遥か遠く。


「またミノムシしてる」


 その声と、その冷たさは、思うものとは違う。

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