第2話

 目が覚めるとそこには、そこには彼女がいた。


 「どうして?ここに」


彼女は、俺の家に来たことがほぼない。というか葬式の関係で一度家に呼んだだけ。


 それだけじゃなくてどっか行く時も、家の近くまで必ずタクシーで拾いに来てと頼まれる。


 そんな彼女が


 「・・・それは君ともっと居たいから」


思わずドキッとする。


 昔に好きだった彼女にこんなことを言って貰えるなんて・・・


 でも、今思い出した。


 お母さんの手紙・・・手紙の中に彼女に幸せにして欲しいと頼んだと書いてある。


 つか、だからその中に鍵も入ってたのか


 って、流石に驚くよ!!お母さん!!


 お母さん・・・


「・・・ごめんなさい」


しまった。そんな顔を彼女に察されてしまったらしい。


 「・・・いや、その何度も言ったけど。春さんは何も悪くないよ」


「・・・そんなことは・・・ないよ」


 彼女は巻き込んでしまった責任を感じてしまっている。俺だって自分から巻き込まれたのに・・・


 それにそんなことは本来どうでもよく・・・

 ただ人を傷つける奴らが全て悪かったのに


「・・・これからはどんなこともあなたの為にする」


どんなことも・・・って


 その逆は散々言われたのに


 【あなたは一生私のために何でもするのよ。彼氏なんだから】


・・・責任から・・・良くないよな。


 でも、今は俺に何かしてあげて償われたいのかも

 

 ・・・でも、それも学校のことはあるし、


 俺の学校での虐めは酷い。


 こないだは土下座してトイレを飲まさせて、靴を磨いて踏まれて、女の子達に汚物を見る顔をされながら、なんとかくらついて教えてもらったし


 ・・・彼女だって、幸せになりたいんだ。

 

 「して欲しいことなんでも言ってね。本当になんでもするから」


あの時のこと(嘘告)のことは俺も分かっていた。


 だから俺にも悪い面はあった。

 

 だからどっちもどっちなんだ。


「それじゃ、春さんは最初のお願いしていい?」


「何!!何でもするよ」


「ご飯作ってもらっていい?」


 「うん」


 これの次は自由になってとお願いしよう。

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次回は星が20を超えたら投稿します。

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嘘告だった元カノはなんでもする依存ヤンデレになった。 エアコン @eaconnn

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