キャラ紹介② +コメント返信
リオ
24歳、身長148。ミドルヘア程度の長さの黒い髪に金色の瞳を持ち、髪よりも深い黒色の獅子の耳と尻尾を持つ童顔の童女のような体型の女性。獣人という種族の中でも群れを統率する獅子の中でも最も濃い純血で始祖返りを示す純粋な黒を持つ黒獅子で、あと8年の歳月が群れを統率する長の地位を父親から引き継いでいた。
比較的に男女ともに高身長で筋肉質な体型が多い獣人という種族において小柄である彼女だが、それに準ずるように性格の面でも従来の獣人たちが軸とする豪胆さや豪傑さというものを持っていない。その代わりとして自分自身を偽ることに何の躊躇いもなく、騙し討ちや一方的に利用するといった手段が対話の一歩目としてあるので初登場時とエピローグで口調が違ったのはこれが理由。より詳細に言うともっとか弱い少女といった感じで話していたのだが、自分より年上という事実に驚愕していたフェルノがそこまではっきりと記憶していなかったので回想されなかった。
戦闘能力としては闇討ち、騙し討ち、暗殺といったものが主体で得意としている。十トン程度なら平然と持ち上げて動かすことが出来るだけの力を持っており、それこそ単純な筋力という方向性ならばフェルノ以上の力を有しているが、身長やリーチ、体重といった様々な要素から継続的な破壊力を維持することが出来ない。それ故に彼女が得意とするのは意識や認識の隙間を筋力による一撃なのである。
死ぬ時が来たら命はあっさりと死ぬという価値観を持っており、それ故に集落に襲撃を仕掛けて家族や友人の命を奪い去った魔族や魔物に対して復讐心や憎悪のような感情を引き出す事はなかった。だがそれはそれとして敵討ちはしたいという風に考える側面もあり、自身の実力不足を理解しているのでフェルノに敵討ちをするように依頼してその報酬の前払いとして生き残った二人と共にフェルノの仲間になった。
フォン
44歳、身長196。白い髪に青い瞳を持つ白黒のまだら模様をしたユキヒョウの耳と尻尾を持つ獣人としては一般的な筋肉質な体型をした童顔よりの顔付きをしている男性。リオの父に将来的に集落を率いる長になるリオの従者兼護衛として雇われた雪原の集落出身者なので残る二人と違ってまだ一応故郷が残っている。
特出した生まれがあるという訳でもなく特出した育ちがあるという訳でもない、良くも悪くも標準的で平均的な獣人の成人男性といったところ。性格としては従者兼護衛に相応しくあれるように感情を表に出さないようにしているが、本来の性格は獣人らしい豪胆さと豪傑さに満ちた性格をしている。そのためフェルノが自分たちのリーダーになるということについては実力を見ていたが故に思う事はなく、リオと同等程度には慕っているし命令されれば不満なく聞き入れる。
戦闘スタイルは故郷の集落で一般的なスタイルで、暗闇に紛れて確実に敵を逃がさずに殺し切る暗殺技術と相手を冷静にさせない暗器を用いた強襲を混ぜ合わせたスタイル。ドラゴンと正面から戦っても勝てる可能性があるが、大真面目に正面から戦闘した場合八割ぐらいは死んだ状態での勝利になるので現時点での実力としてはそこそこといったところ。フェルノが脇腹を掻っ捌いて大量に出血した状態で瞬殺した最高位魔族を万全な状態で相手にした場合、一時間程度で相打ちになってしまう。
なお実力に関しては打ち止めになっているのではなく、格上との戦闘経験の少なさと死線の潜り抜けてなさが不足しているからそこそこ止まりである。
ちなみに童貞、というか好きになった相手が尽く他の男性を好きになってその恋が成就するように協力するという役回りだった不憫な男である。ちなみに初恋を感じた相手は集落を出て仕事を探している最中の自分に声を掛けてきた女性で、その後自分を雇ってくれる男に惚れて妻となる女性である。要するに若き日のリオの母親である。
ルル
160歳、身長188。銀色のように見える白よりの灰色をした腰まで伸びた長い髪に赤い瞳を持つ金色のように見える黄色の狐耳と尻尾を生やした女性。素肌を見せることを好まないので分かりにくいのだが筋肉質な体型ではあるのだが、獣人特有の天性の筋肉による筋肉質な体型というよりかはスポーツを嗜んでいる人の標準的で健康的な感じでの筋肉質な体型である。
狐の獣人の母親にとある種族単位で認識阻害が掛かっている父親との間に生まれたハーフでありそれ故に常人の数十倍は裕に超えるだけの寿命がある。性格としては利他主義であり普通の人のようには死なないという父親から来る特性を生かして自身のお気に入りを支えるという生き方をしている。そのため確たる自分というのを持っておらず特定の欲しい物を要求せず、逆にお気に入りを筆頭にした周囲の人が欲しい物を調べて先んじて用意して渡してやるということをしている。現時点での一番のお気に入りはリオではなくフェルノ、その次にファナがきてからのリオという順番で気に入っている。理由は色々とあるのだが中でも大きいのはフェルノとファナは自分の好きなように生きているということがあり、逆に言うと現段階のリオは自分の好きなように生きていないので優先順位が低くなっている。
戦闘能力は殆どないが柔術を身に付けているので持ち合わせている筋力と合わせて使えば最低限の戦闘は出来る。とはいっても彼女が主として担うことになる役割は戦闘以外、料理を筆頭にした家事や物の仕入れ、情報収集といった戦いの関与があまりないことである。
ちなみに処女ということはなく普通に恋人がいて、結婚して、子供を産んだという経験がある。旦那は無事に天寿を全うし子供は全うは出来なかったが納得の良く死に方を先にしているので後腐れのような物は持っていない。
ステラ
24歳、身長170。薄く黒の混ざって濁った金髪のミドルヘアに光の薄い翠色の瞳を持つスラッとした美女。現在勇者の仲間の一人である聖女のエリフィア・オーズと血の繋がった実の姉であり、癒しに関係する力を持って生まれなかった故に幼い時にオーズ家を勘当されている親の巡り合わせが悪かった女性である。
性格は飄々としていて何処となく行く当てもなく彷徨う風来坊のような感じ。幼くして実家を勘当されたという経験から特定の場所に居続けるという執着心が無く、それ故に嫉妬心や貴族の自尊心によって追い出されたとしてもこれといって抵抗することなく受け入れて出ていっている。
戦闘スタイルとしては手数で攻めるタイプのアタッカー。崩し切れるまで攻撃を重ね続けて崩した所に連撃を叩き込んで勝ち切るというスタイルで、
余談ではあるがフェルノが勇者であった時に何度か戦場を共にしていたのだが、どんな時にでも最前線に立ち共に戦場に立つ人々を奮起させていた姿に脳と瞳を焼かれているのでフェルノに対する好感度はかなり高かったする。そのため、貴族への対応を担ってもらうということに対して文句は言っていたし巻き込むとも言っていたが、内心ではフェルノに頼りにされて嬉しく思っていたので表には一切出ていないが張り切っていたりする。それはそれとして、自分が抜けた後に対応できる人を増やすためにファナとリオの両名に話術と交渉術を叩き込むつもりである。
騎士団長
ファナの父親でありアルストヴァル王国における騎士の全てを管理して最終的な決定権を保有している権力者。四人の息子に三人の娘に恵まれているが、子供は好きなことをするべきだと言って特にすることを矯正したりはしていない。
フェルノの事は勇者時代の功績を抜きにしても好意的に思っており、叶うことであるならば家族の一員として迎え入れたいとまで思っている。とはいってもフェルノの家族は無事に生きて元気に過ごしているので、娘の誰かしらが恋仲になって結婚まで漕ぎつけないかとというのを期待している。
ちなみにフェルノからの好感度もそこそこに高い方であり、躊躇い無く騎士団長に対して『何でもする』というフェルノの実力を知る人間なら誰もが欲する内容を即座に交渉の場に置くくらいには好感度が高い。
ちなみに王ではなく国に仕えているという矜持で生きている。なので上司として国王の命令には従っているし部下として動くことはするが、別段国王に対してこれといった忠誠心を持っているわけでは無かったりする。
ヘルメス
国王付きの商人であり以前フェルノに対して助力した過去のある男性。
商人らしく自らの利益を第一に考えており、その上でフェルノに対してこれといった交渉をすることなく協力しようとしていた。その理由としては幾つかの恩と十年二十年先を考えた上でこちらから即座に協力することを提示してフェルノ側に席についてもらうという関係性を結んでおくべきであると判断したからである。
実際その判断は正しく、ただの国王付きの商人をやっているだけでは手に入らない綺麗な状態のドラゴンの素材に次の時代を作り上げる英雄のフェルノ・デザイアとの明るい形での繋がりを手に入れられている。
フェルノとしても商人だから腹の中に抱えている物はあるだろうしこっちを利益のために利用しようとするだろうけど、全部は見抜けなくとも自身の利益に繋げようとしているのが見えて来るからこそ信頼してもいいと思われるようになる。
最高位魔族
早々に死んでいった長々と話していた魔族を含む高い知性と理性と能力を有している魔族の中でも優れた実力を持つ個体の総称。
特徴としては総じて自尊心が高く自身と魔王以外の全ての生命を見下しており、平然と嘘や偽りを行い残虐に人間を殺すことに喜びと快楽を見い出している。
また高位以下の魔族たちが本能的にフェルノ・デザイアという生者を恐怖しているのと違って、最高位以上の魔族たちは如何にしてフェルノ・デザイアという生者を殺し人間の殺戮を果たすということを考えている。
そのため今回の裏市場への潜入及びリオの集落に襲い掛かった一件はその野望のために考案されて実行に移された作戦の一つである。
災害指定
魔物の中でも強すぎる実力を有する魔物がこれに認定される。しかし基本的にここまで強くなるよりも前に成長する肉体に耐え切れずに自壊する、もしくは調子に乗って上位の魔物を襲って死ぬかのどちらかであるので滅多に誕生しない。その代わりに誕生した時に明確な対抗手段がなければ国の滅亡、世界の終幕を覚悟しなければならない程の脅威となり得るだけの可能性を有しているのが災害指定の魔物である。
※※※※※※※※
・これにて序章閉幕
・次回から一章開幕
・新勇者君に関しては一章の中盤以降で触れる
・今回紹介したキャラの中でヒロインは二名
以下コメント返信
『面白い、期待等々』
ありがとうございます。創作意欲につながります。
『誤字報告』
ありがとうございます。出来る限りそういうことがないように気を付けているんですが、見つけた場合は是非ともご報告下さい。
『文章に関してのコメント』
ありがとうございます。参考にさせていただいています。
『国王云々』
皆様の感じられている通りの認識で大丈夫です。
私自身明確な姿を考えてはいますが、皆様の認識がそれと違っていても特に修正はしません。人の人に対する感じ方はそういうものであると思っていますので。
補足情報として本編で語られることのない事実というか内情を語るとするのなら
国王は生まれながらに王族ですので偉業を理解していてもそれに掛かる苦労を詳細には理解していません。支援をしていないのも勇者という地位と権力があるのだからその場その場で要求すればいいと考えていますので、最初の旅立ちに支援が無かったのも本人からこれといった要求がなかったし、勇者の要求は全て受け入れて叶えろという声明を出していたのでそれで十分だろうと考えていたからです。
ですので主人公が普通にこれが欲しい、これを持ってきてくれと国王に伝えていれば国王は即座に承認して送り出していました。新しい役に立つ仲間が欲しいと言っていいれば国中の資料を漁って勇者の役に立つだけの戦力を有する人材を手配するように動いていました。じゃあ何でしなかったのかと言われれば、主人公は普通に平民として15年間生きてきたから権力を持つ側の生き方を知らないからです。
『首輪云々』
上と同じです。力でどうとでも出来るという蛮族思考はありますが、人間の社会で生きていくのならば権力者に逆らっては生きていけないという染み付いた認識があるので大人しく従っています。両親も王国の国土の中で生きていますし。ですので英雄の首輪を黙って付けられました、死を命じられた利した場合は即座に噛み千切ることが出来る程度の首輪でしたので。
『新勇者君』
苦労します。挫けます。でも元々の勇者は彼でした、勇者としての才能は主人公以上に持ち合わせています。ですのでどうなろうとも彼は立ち上がり、そして勇者の使命を果たすことになります。なにせ彼は既に尋常ではない輝きに目と脳を焼き尽くされている側の人間ですので生きている限り歩みは止まりません。
『回復云々』
致命傷を受けても良い状況かそれとも避けるべき状況なのかという判断です。回復を担える人材が仲間になれば致命傷を受けても良いと考えてしまう状況が増えてしまう、それを懸念して主人公は回復担当というのを仲間に引き入れる必要はないと判断しています。実際、現時点で主人公を一撃で瀕死に持っていけるだけの実力者が存在していなかったので過ちではないと言えます。
まぁそれが通用する程甘い世界ではないとも言えますけれど。
『神関係』
この作品の神は全知全能です。それ以上でもそれ以下でもなく、同時に賽を振る側の存在ではないので特定の案件以外では干渉しません。運命とは異なる勇者、転生特典の剥奪という一件、過ちを繰り返している天使の活動、それらは神が動くべき例外ではなかったので動きませんでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます