キャラ紹介

フェルノ・デザイア

主人公。身長185程度、体重88キロ、筋肉質な体型をした薄茶色の髪に黒い目をしたそこそこのイケメン。田舎生まれの戦場育ちであるため教育を受けていないが、芽生えた前世の記憶のおかげで並大抵以上の知恵を持ち生きるために知識を身に付けている。戦場に長くどっぷりと浸かっているのでそういった方面の知識に経験は豊富であり、その気になれば軍団戦の指揮官を務められる程度には頭が回る。しかし、本人の気質として手っ取り早く片を付けたいというのがありその上で本人が並大抵の兵士や騎士よりも強いためその気になる事はなく寧ろ意気揚々と戦場に飛び込む。

最も得意とする戦闘スタイルは剣を全力で振るって範囲攻撃をばら撒くスタイル、だが基本的に色んな所に支援したり傷の治療や仲間の備品のために優先して資金を回すので慢性的な金不足であるのでそのスタイルで戦う事は殆どない。敵対している魔王軍が一番周知しているスタイルは素手で心臓と首を毟り取ってくるグラップラー式のスタイル、或いはその辺りに転がっている物を使った無差別範囲攻撃をひたすらにばら撒いて来るスタイル。ちなみに体力の消耗が大きくそれなのに魔王軍幹部に有効打にならないということで使わないのだが、戦闘において手札の一つとして切れる程度には魔法を扱うことができる。

人の命、人の営み、人の在り方は尊ぶべき物であるという考えが魂の根幹及び芽生えた日本人男性の前世の時点からあり、それ故に自身が傷だらけの状態でも復興に協力はするし自身の武器や防具以上に誰かへの支援を優先する。それはそれとして万民を救いたいという想いは持っておらず、目の前で危機に陥っていて助けを求めているのならば助けるそうでないなら隣を通り過ぎるという考え方もある。なお自身が今背負っている物を片付けるための活動の邪魔をするならばそれが尊ぶべき物であったとしても粉砕するという在り方をしているので、根本的に全ての人に優しく接するべきであると考える聖女とは折が合わなかった。聖女の恋慕の有無に関わらず。

なお前世から一貫して童貞だが世界最強。


ファナ・ファリティア

聖騎士兼ヒロイン候補。身長180体重60キロ、腕に脚に腹部までガッツリと筋肉が付いた赤いロングヘアーに赤い目を持った19歳の美女。ファリティア侯爵家の生まれであり父は現当主にしてアルストヴァル王国の騎士団長をしており、彼女もまた次期騎士団長の最有力候補と呼ばれるだけの実力持ち主である。だがしかし自分でもに認めるレベルの猪突猛進であり罠だと理解していながらも飛び込んでいくタイプの馬鹿であり、娘がしっかりとフェルノの仲間をやっていることに感激していた父親が知れば怒髪天を貫いて十二周ぐらい回ってから冷静になって懇々と理詰めの説教をされることが間違いないのである。だがフェルノと横並びで前衛職二人で魔王軍相手に大暴れを続けていたことから分かるように彼女もまた強く、単騎で魔王軍幹部を三日以上に渡って抑え込み続ける事が出来る程度の実力を持っている。

最も得意とするのは騎士剣術を用いた正々堂々とした一対一、ではなくフェルノとは比べ物にならない程に頑強な肉体を駆使した耐久とカウンターが中心になった長時間戦闘。剣術の腕も並以上の実力はあるが、攻撃面はフェルノ一人で十二分過ぎるので彼女はフェルノが負傷したり毒や呪いを受けて前線を退いている間に耐久するというのが色々な面から考えても効率が良いので、彼女は長時間戦闘を最も得意とするようになった。しかしフェルノと同じく武器防具無しで戦闘出来るかと言われればそうではないので、彼女が戦闘を行うためには最低でも鉄剣が二本は必要になる。

また人の善性を信じており善き行いには善き行いが返ってくるという考えを持っており、それ故に人を助けるということに関しては一切悩まずに実行することが出来る。それこそ何百何千万という桁違いな大金が掛かったドレスを着ていたとしても、ドブの中に物を落として困っている人が居ればそのまま即座にドブの中に飛び込み落とした物を発見するまで探し続けるぐらいのことは平然とする。その在り方は勇者パーティーの一員として旅をしている時も変わらないので、そういう事をした結果剣を無くしたりポーションを使い切ったりということがあるがそれに対して報告されたフェルノは怒ることをせずに平然と受け入れる。

当然だが見込んで恋人を持った経験が無いので処女、女傑やゴリラという扱いをされていた時期が長いので婚約者がいたこともない。



エリフィア・オーズ

聖女。身長152、体重44キロ、華奢で可憐という言葉が相応しい金色の髪に薄く光るような光沢をした翠色の目をした小柄な少女。性格としては温厚で誰に対しても心優しいのだが、フェルノに対しては例外的で一貫して無関心であり関係性を持とうとしなかった。なおその辺りには事情があるのだが、それを抜きにしても本質的な面でフェルノとは合わないため知人以上の関係性になる事はなく、そのうち聖女側から関係性の廃絶を望んでいたの大差はなかった。年齢は18歳。

故郷の街に結婚の約束をした少年がいてその少年のことを日々常々想い続けている。具体的には一日の半分以上はその少年のために祈りを捧げ、毎日のように手紙を書き続け、それから自身を慰めている。そのため彼女の状態を知っている人間は色狂いと陰で呼称されていたりする。非処女。


トリニカ・キアニース

賢者。身長160、体重45キロ、ほっそりとしたモデル体型で手足がスラッとしている長い青髪に青色の目をした女性。性格としては自尊心の塊であり所属している魔法連合の中でもトップクラスに優れた才能を持っていることから、自分はありとあらゆる全ての存在よりも優れた存在であると思い込んでいる。フェルノを嫌悪していた理由は単純に見た目が気に入らないというのもあるが、それ以上に勇者という自分が与えられた賢者よりも上という立場で自分に対して命令してきたというのが気に入らなかったが故に、フェルノが本当の勇者ではないということを歴史と虚構を交えながら一つの真実のように語りそれが奇跡的に嚙み合った結果彼女の望み通りとなった。

ちなみに彼女の本質は弱者、歴史に残る全ての魔法を扱えるという圧倒的な才能を保有してはいるが彼女一人で相手に出来るのは精々が魔王軍の上位魔族程度。それらを鼻で笑う程の実力を持つ魔王軍幹部を相手にした場合彼女は確実に勝てない、その最たる例がプロローグでフェルノが語った単身で魔王軍幹部に挑み襲われていた街にまで逃げて来ることになった一件である。



アルストヴァル王国国王

この世界最大の王国であるアルストヴァルの25代目の国王にして三人の妻に四人の息子に四人の娘を持つ父親。国が存続し繁栄することを重視しそのためならば妻の命も子供の命も果てには自分の命ですら捧げることが出来るだけの胆力を持ち、長い目で見た結果より良い未来があるのならば山賊の一派を国の兵士として取り入れ、王族御用達として長いこと付き合いがあった商人をあっさりと切り捨てることが出来る。

フェルノ・デザイアに英雄の称号を与えるというのは元々考えていたことであり、言ってしまえば平然と国の外に出ていきそうなフェルノに首輪の代わりとして自由な活動を規制するために与える予定であった。なお内容を詰める前に与えることになったので地位と身分を保証するためだけに与える羽目になっている。

ちなみに、フェルノからの好感度は普通くらいだと思い込んでいるがフェルノ視点では旅の始まりに役に立たない仲間に鈍な剣だけしか与えられなかったというのがあるので、まともに相手をする人間の中で平均以下の好感度しか存在していない。国王という地位がなければ最悪事故に見せかけて殺されるか或いは完全無視という対応をされるかのどちらかである。


聖神教会教皇

この世界最大の宗教における三人のトップの一人である教皇。代替わりを重ねて14代目の教皇なのだがその在り方は廃絶主義で、聖神教会の経典に刻まれた世界の安寧を実現するためならば同じ信徒であっても世を乱す存在を許さず廃絶する。それ故に現在の聖女であるエリフィア・オーズに関しては神に選ばれたという事実が無ければ拘束して裁判に掛けそれから死刑か矯正刑を処しているか、或いは完全な孤島の修道院に隔離して敬虔な信者になれるように徹底した教育を受けさせているかのどちらかである。

なお彼も含めて聖神教会の上層部は個々人の姦淫を否定するつもりは無く、他者に迷惑を掛けずに気を紛らわせたり興味を満たしたり満足感を満たすためにしたりすることなどは公言はしていないが認めてはいる。


魔法連合連合長

破綻者の集まりであり俗世に興味が無い魔法を研究する者たちが集まる連合、その始まりから現代にいたるまでのトップに在籍し続ける種族人間でありながら種族人間という枠組みを逸脱した超常の異常者。自身の興味の対象以外に対して干渉しようとすることなく数百年前に魔王再誕事象は干渉して調査していたのでそこに対して興味を持っていない。であるのに今回の魔王再誕の会議に参加してまともに話し合っているのかというと、その理由は至極単純に化け物染みた実力を振るうフェルノに興味を抱いているからである。

なお汚名を被ることに対して本当にどうでも良く、そもそも人体実験や生物兵器といった倫理的に不味い代物の研究を平然とし続けているような面々を抱えているため、民衆が認める偉大な勇者を蹴落として傀儡に出来そうな存在を新たな勇者とした、などという汚名ぐらいならば十や二十被ったところで問題はなかったりする。それはそれとして面倒事を増やした賢者のトリニカ・キアニースに関しては無関心から駆除すべき害虫くらいの認識になった。




魔王

不定期な周期で再誕する存在。人類種の殲滅を掲げており魔族と呼ばれる知性ある種族を産み落とし、魔物と呼ばれる知性なき生物を従えて魔王軍を結成し侵略及び殲滅を行ってくる災禍の怪物。その姿を知る者は歴代の勇者だけではあるが言及しておらず、それ故に歴史にその姿に関する一才の情報が残っていない。記されているのは再誕を繰り返す存在であり、再誕した場所に死を迎えるのその瞬間まで動くことなく生き続けており、そして一目見ただけでこいつが魔王で悲劇の元凶であると理解出来るということだけである。


魔王軍

産み落とされた魔族と従えられた魔物の混成によって誕生する侵略者の軍隊。基本的な魔王軍は無差別に人類を襲い生命を殺して回るが、言葉と知性と力の三種類を手に入れた魔族が率いる魔王軍は多種多様な手段で人類を追い詰めてその殲滅を行おうとする。中でも魔王軍幹部を自称する魔族は化け物としてしか呼称ができない程の力を持っている。ただし現代において魔王軍の中に恐怖として伝わっている存在がおり、それを前にした時力ある魔族ですら尻尾を巻いて逃げるフェルノ・デザイアという化け物がいる。


魔王軍幹部

魔王に次ぐ実力を持つに至った魔族であり、魔王の再誕と同時に誕生する化け物。数多の魔族と魔物たちを率いる司令官でありながらその個々の実力は空から恒星を引き摺り落としたり、一瞬で海を干上がらせたり、時間を止めたり、災害を引き起こしたりといった並大抵の実力では太刀打ち出来ない実力を持つ。またその誕生する数というのも最少で三匹最多で七十五匹とその数は魔王の再誕ごとに移り変わるのだが、どれだけの数であろうとも太刀打ちで出来る存在は限られて作戦も無しに無鉄砲に挑めば悪戯に被害を拡散するだけである。此度の魔王再誕において誕生した魔王軍幹部は十三匹で、その内の九匹が既にフェルノによって討伐されている。




天使

神の代行者、神の代弁者、世界の執行人。

万能ではあるが決して全知全能ではない存在、それ故に数多の失敗を繰り返し続けている存在。広義で見れば人類の一種であるような存在なのだが、生物らしさを削り取って世界を神の下で見て調停するという役割を担っている。


全知全能ただそれだけの存在。

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