第24話
扉を開けた。
ソファーで、藤也と樹が寄り添うように寝ている。
どうやら和解できたようだ。
「ココア、飲める?」
「は、い」
はいよ、と手渡されたココアは、湯気を立てて甘い香りを漂わせた。
「あんたさ、変わってるな」
「え?」
「見てる世界が、なんか、違う」
貴都はコーヒーを一口含むと、はぁ、と息を吐いた。
そんなことを言われたのは初めてで、何とか答えたらいいかわからない。
それに、見ず知らずの女を家に上げ、さらにこんなに親切にしてくれる貴都の方が変わっている。
しかも、彼の親友たちの事情にまでかってに口を挟むようなバカ女である、私に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます