第12話



「こんばんはー!」


ダークブランの髪に、左耳ピアス。

割とイケイケ?の男性が声をかけてくる。



「貴都が女連れ込んだー!

しかも貴都の服着てる!

おまえ、やっと年相応に見えてきたぜー!」



「ふざけるな。

いつも年齢プラス10歳にしか見えないとか言いやがるくせに」


「まぁ、貴都は恋愛とか性欲とか、無に近いからねぇ〜」






明るい色の髪を、元からの癖っ毛なのか、ふわふわとさせている男性がにこにこ話に混ざってくる。




「あー。この黒髪チャラ男は藤也とうや

で、このふわふわ天然バカがいつき



「お、おおおまえー!

なんだその紹介の仕方は!

俺は黒髪イケメン、ムードメーカーの藤也だ!」


「ハッ。イケメンなんてどこにいんだよ」


「ここ」


「どこ〜?」


「なっ!樹まで!ひどー!」









3人が、楽しそうに笑っている。

私も、口角を少し上げた。






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