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第6話

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タクシーが止まる。

知らないマンションの前で、男性に引かれるままついて行く。





自動ドアをくぐり、エレベーターに乗った。

エレベーターを降りて、廊下を進み、男性が鍵を開けた部屋に入る。





「シャワー浴びて来い。

着替えは……俺ので我慢しろ」





そう言われて、脱衣所らしき洗面所に放り込まれ、ドアが閉められる。






入れと言われたのだから、入るしかない。

私は大人しくそれに従った。






シャワーから上がると、タオルと服が置いてあった。

脱いだ服は、おそらく乾燥機にかけているのだろう。





春と言ってもまだ肌寒い。

置いてあった服は、スエットのズボンにセーターだった。






微妙な組み合わせな気がする…






セーターだけで膝丈はある。

ズボンは必要なのだろうかと思ったが、下着がない今は礼儀として履いていた方が良さそうだ。

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