第四十六話 一盗(いっとう) 二婢(にひ) 三妓(さんぎ) 四妾(ししょう) 五妻(ごさい)…漢にとってエッチの時に興奮する順番ですね(笑)♡…不道徳の度合いの高いほど興奮する…らしいんですのよ(笑)

 しかも、美人の巨乳ロシアンメイドさんがをしてきたんだがっ!?


「一之江さま?……先ほど学園長が、おひいさまにご説明くださった件でございますが……なんでも、このお部屋の中では、誰でもと、ちゅー、して良いと言うのは本当でございますの?」


 そして、気がつけば董乃とうのを、ぽい、した美人で巨乳のメイドさん二人に俺はゼロ距離で挟まれているんだがぁ!?

 ―― いや、貴女たちお二人はだと聞いたんですがぁ!?……あうっ♡…しょんなちょこ、さわりゅの、やめへ、ほしひんれしゅがぁ!?

 しかも、対面のソファーから、ぷりぷりが興味津々で身を乗りだしてきてるんだがっ!?



 そして、歳上の方の美人で巨乳のメイドさん ― お名前は『ジナー(жена)』だそう ― が、俺の首に両腕を廻して唇を寄せてくる。推定98センチHカップが俺の胸板で、むにょん、と潰れた。


 一方で、歳下の方の巨乳で美人のメイドさん ― お名前は『マーチ(мать)』だそう ― は、俺の背に、ぴとっ、と貼りついて推定96センチGカップ(あるいはHカップ)を、むにょん、と押しつけた。


「ちょ、待って……貴女たち、確か〝人妻〟だと聞いたんですがぁ!?」

 俺の精一杯のに、ジナーさんが艶然えんぜんと微笑んで、言ったのだった。



一盗いっとう 二婢にひ 三妓さんぎ 四妾ししょう 五妻ごさい



「はいぃ!?」


「昔のニッポンの偉い作家さんのお言葉だそうですが……

 おとこにとってエッチの時に興奮する順番ですね(笑)♡


【盗】は人妻あるいは他人の彼女、

【婢】は下女とか家政婦や使用人、

【妓】は遊女ですね、娼婦や売春婦とも言いますかしら、

【妾】はずばり愛人、

【妻】は正妻です(笑)、

 つまり、不道徳の度合いの高いほど興奮する……らしいんですのよ♡♡♡」


 ―― つまり、〝人妻〟である自分たちこそ、興奮度合いは一番である……とおっ!?

 いや、いや、いや、日本人でもない貴女が、何故、そんな話をご存知なんですかぁ!?


 外堀は、がっつり、埋められて、距離的にも逃げ場はなかった。

 助けを求めていたるを見るとっ!?


 ―― なあっ!?


 それから30分あまり、二人の巨乳美人人妻から、交互に、繰り返し、濃厚なベロキスで責め捲られたのだった。


「はあ、あはあ♡……お、おひいさま……は確認できません…はあ、んあ…でしたあっ♡」

「わ、わたくしもぅ……んあ、あはあっ♡……お、は無事終了でございますぅ、あはうぅ♡」


 ―― ちょ、待てや~~~~~っ!?

 『危険物の確認』とか『お毒見』とか……マジかよ?

 お前ら、SPなのか?、忍者なのか?、闇組織の構成員か?


 ―― そして、俺のが聞こえたのか?


 ……人妻巨乳美女二人がその場に立ちあがりエプロンドレスの胸元のを引っ張ったのだった。


 ―― すると、どうだっ!?……ばしゅううっ、ばばっ、と変身エフェクト(は、発生しなかったが)、空中に浮かびあがりTVシリーズの変身バンク宛らの回転変身シーン(も、発動しなかったが)……

 ……爪先だって自前で一回転した二人がを引っ張ったのだった。

 すると、


 ―― しゅぱっ、とささやかな音と共に二人の巨乳人妻美女のエプロンドレスが、(所謂いわゆる早着替え宛らに)姿形を変えたのだった。


( ※ いや、ネタを引っ張り過ぎだって(笑))


 ―― そして、下から現れたのは……濃紺の(いや、淫靡な紫色の)エプロンドレスには違いなかった(と、思う)。

 ただし、余りにに過ぎた。

 髪には真っ白な(純潔色の)カチューシャ、両の手首にも純白のカフス、肩パットも美しく盛りあがり、腰に巻いたエプロンの異常な小ささも……ここまでは、何の問題もありはしない。

 ただし、そう……ただし、である。

 濃い紫色の上着も着ているし、細いウエストの上辺りにボタンを二つ止めてはいる……んだが、


 ―― 肝心の胸元が、がばあっ、と開いておっ、オッパイがなんですがあっ!?


 更に、視線を少し下げれば、漆黒のガーターベルトに吊られた黒ストッキングに妖艶美女ご用達のピンヒール。

 しかし、しかし、である。


 ―― す、スカートは、どした?……し、ショーツも、どした?


 小さ過ぎるエプロンは、対象女性の臍下10センチ辺りを為だった……のだろう?

 実際、二人の妖艶巨乳美女のエプロンの下には、髪の毛と同じ美しいブロンドヘアがしていたのだった。


「なんでも、モブぅさまは、のヘアが大層お好きだ聞き及びまして、このエプロンドレスに致しましたのですわ♡」

「どうぞ、ご存分にっ♡」


 ―― いや、『ご存分に』って……どうせい、とぅ!?


 後に俺は知るコトとなる。



 ―― これが、一之江いちのえグループの専属デザイナー亙井わたらい 透子とうこの主宰する上流階級の奥さまお嬢さま方ご用達のオートクチュール工房『TOHOKOとおこ』のアダルトバージョンである『TOHOKOとおこAUPEVあうぺぶ (An underground performance version)』ブランドのメイド用エプロンドレスの最新作だったコトを。


 ―― しかし、ロシアの貴族にまで販路を拡大していた一之江グループ……恐るべしいいいっ!?


 そして、背後から、心配そうな声が……


「わ、わたくしの、でばんは……ま、まだ~かしらあ?」



            【つづく】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る