第四十二話 本日のコーデは、白のニットセーター にレッド系統のハイウエストのミニ、その上にベージュのショートダウンコートを肩に羽織っていた。足元は淡いピンクのスニーカーに白のソックスだ♡

   ■片桐かたぎり 花楓かえで 視点■


 ―― 電話、しちゃおうかな?


 わたしはスマホをだして時刻表示を見た。

 『直帰』と言ってもタクシーで県外からだったから、もう午後10時を回ってる。

 寝てはいないと思うけど……男子に掛ける時間じゃないかなあ?

 ……………………か、彼女って訳でもないしぃ( ̄▽ ̄;)


 ―― ええい、明日は直接んだからあっ!?


          *



 明けて日曜日の昼前のコト ――


 昨夜は久し振りに『あかつきのエスペヒスモ』のレベルあげをして寝不足だ(笑)。

 早く花楓に追いついて一緒に遊びたいからね♡


 飯をどうしようかと考えていると、ピンポンが鳴った。

 扉を開けると見知った二人が ――


 一人は、〝氷の麗人〟という二つ名を持つ我が学園の漫研所属、いや部長の氷上ひかみ 秀流ひずるであり、ペンネーム『ひずポン』の名でWマガジン社のウエブ雑誌の『K楽天』に二本短篇を発表しているの作家だ。

 因みに83センチBカップのだ。


 もう一人は、〝チビ巨乳〟こと、お下げ髪の小柄な美少女(二回生の)一文字いちもんじ 一栞いちかだ。最近は秀流のアシをしているようだ。

 彼女は95センチ(自称)Hカップ(実際はGカップ)である。(笑)。


 二人とも今日は(日曜日だしな)私服だ。

 秀流とは『同中おなちゅう』だが、初めて私服を見たかも(笑)。まあ、頑張った……かな?

 一栞は、冬だというのに、むっち、むち、な太股が眩しい白のショーパンだ。胸元も普通のウインドブレーカーが(何故か(笑))ダウンジャケットに見えるんだがっ!?


「モブくん、なんか失礼なコト考えてない?」


「(何故判る?)そ、それより二人揃ってどうしたの?」

 まあ、学園でも、ほぼ、二人セットなのだが(笑)。


「えっとね、先日押し掛けてご迷惑を掛けたから、お詫びとお礼にご飯を作ってきたの……お昼、まだかな?」


「うん、どうしようかと思っていたので嬉しい……入って♡」

「(やったね、ひずポン先生!)」

「(うん♡)」

 何やら囁きあっていたがソファーに案内して烏龍茶を用意する。


 ソファーテーブルに大きなタッパが二つ。一つにはお握りが、もう一つには(多分手作りの)惣菜が詰まっていた。

「美味しそうだ♡」


「か、片桐さんと比べられると…こ、困るのね……でも、お口に合えば良いんだ、けど…」


 そう言って秀流が、はにかんだ。

「やっぱり、あれは片桐先輩だったんだ(強敵だ(笑)……いや、勝ち目無さそう(笑))」

 隣で一栞が何やらボヤいていたが。


 取り皿と割り箸を取って戻ると、またピンポンが ――



 開けると、『ひずポン』の新しい担当編集者の百々生ももき 萌々もも女史が、少し照れ臭そうに立っていた。

 因みに、79センチAカップ+のである(笑)。残念だ(笑)。

 服装はピンクの超ミニのワンピにラメ入りタイツ。更に(身長を誤魔化す)超ヒール。

 誤魔化すと言うなら、大きなショールで胸元を…………


「なんか、センセ……いきなり失礼なコト考えてないですか?」


 ―― 何故、判るっ!?


 って、言うか……昨日の〝似非えせ妖艶美女〟で味を占めたのか、メイクもコーデもヤバくねっ!?


「んで、どした?」

「ええと、あのぉ……昨日のお詫びに…ご、ご飯にお誘いしようかと…」

「えっ?……それなら、秀zu…いや、ひずポンたちがご飯作ってきてくれたから、一緒にどうだ?」


「はいぃ!?……(ひずポン先生と関係っ!?……ま、マズいわね…きょ、強敵だわ!)」


 ソファーに案内する途中で萌々が何やらバッグからとりだした。

「あ、あのセンセ……これ…」

「えっ?……なに?」

「き、昨日…………ええと、その…だ、駄目にしちゃったから……一縷いちる先輩のほどじゃないですけどぉ……はうっ!?」

「ん?…あ、パンツか?」


「こ、ここで、ださないでぇ!?」


 萌々が俺の顔を、ぐりん、と捻ると秀流と一栞が、ジト目、を向けていた。


 そして、三人が互いに挨拶などしていると、またピンポンが ――



 今日はどした?、と笑いながら扉を開けると、また美少女二人づれが……

 一人は、生徒会長にして学園美少女トップ3の内(誰が1位かは明言を避けたい)、一之江いちのえ いたる

 因みに俺の三代目担当編集者の一之江いちのえ 一縷いちる女史の娘である。

 サイズまで母上と同じ93センチGカップだ。

 服装も萌葱色のニットセーターにショルダーバッグを(巨乳を強調するように)たすき掛け。丈の短い黒のマウンテンパーカーの前を(寒くても)開けて更に巨乳を強調。同じ黒のタイトなレザーミニスカートで太腿も強調だ。

 ヤバい、エロ過ぎ(笑)。


 もう一人は、こちらもコンビの生徒会副会長(二回生の)桃城とうじょう 董乃とうのである。

 因みに、87センチFカップの(本人曰く)美乳だ。確かに美しかった(笑)。

 服装もオッパイ同様若干控えめだが美しい。ポイントパール襟付き黒ニットにベージュの踝丈のスカート。その上にスラっとした茶系統のコートを羽織っている。


「今日は千客万来だなあ(笑)…どした?」


「ええとぅ、お昼でも三人でどうか、と…」

「戻ったら、おやつにこれを食べましょう、旦那さまあ♡」


 ―― いや、人前で『旦那さま』は止めてっ!?


 しかし、突然ソファーの三人が異口同音に叫んでいた。


「「「それって、『ぷるぷる~ん』の『カリカリバニラシュークリーム』じゃないっ♡……確か、並ばないと買えないんじゃなかった?」」」


 しかも、しかも、その時、本日四回目のピンポンが ――



 ―― 嫌な予感しかしないんだが?

 開けた扉の向こうには ――

 三段お重を重そうに提げた花楓が……


 本日のコーデは、白のニットセーター にレッド系統のハイウエストのミニ、その上にベージュのショートダウンコートを(袖を通さずに)肩に羽織っていた。足元は淡いピンクのスニーカーに白のアンダーアーマーソックス(リボン付き)だ。

(ヤバい、惚れるっ!……勿論、何を着ても〝超絶〟可愛いが、服のセンスもマジぱねえっ♡)

 因みにバストは、88センチFカップの(俺の掌的に)黄金サイズだ(笑)。



「「「「「(きゃあああああっ!?……本命のご登場だあああっ!? )」」」」」



 ―― んんっ?……何やら背後の五人がざわめいているんだが???



            【つづく】

※ 花楓の冬コーデがわたしの別作品のヒロインと同じじゃないかと思った方。違います。ただの偶然です。コピペなどイタシテは……お、居りません、とも(笑)。

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