第四十話 ねえ、センセ……ぱんつのお股のトコぉ、皺を入れた方が、良いかなあ♡ → お、俺に訊くんじゃないっ!?……………………い、良いに決まってる♡

 俺は萌々ももの左腿(秀流ひずるたちに見える方だ。因みにエロスキャンティが引っ掛かっている方だ(笑))を抱えあげて下腹部を密着させた。

 あ、勿論、俺は学生ズボンを穿いているぞ(笑)。

 あまり深い意味は無かったのだが。良い絵になりそうだと思っただけだ。

 しかし、


 ―― じゅわっ!?


 ……っと、がっ!?



 ―― その後の記憶が、実は曖昧あいまいなのだ。


 暫く萌々と〝らぶらぶ〟なキスを続けた……ような気もするし(いや、萌々とラブラブとか、無いわ~~~(笑))。

 一栞いちかが「もう充分良い絵が撮れたように思いますが」、と言えば秀流も「そ、そうだね、あまり長くなっても……キメラ先生の迷惑になるし」、と答えて片づけ始めた……ような気もするし。

 萌々は萌々で、とろん、としたまま俺の唇を啄んでいたような……


 ―― そして、気がつくと俺はベッドで寝ていたのだった。

 いや、勿論、一人でだぞ(笑)。


          *


 ―― その週の土曜日。

 花楓かえでが(いや、可憐かれんが)外せない仕事があるというコトで、毎週恒例のヌードデッサン週末デートキャンセルとなり、昼過ぎまで寝ていたのだが……

 何だか控えめなピンポンが聞こえたような気がしたのだが……来客の予定はないし、眠いし、放っておいたのだが。


 暫くすると、また、ピンポンが……今度は強い意志開けろオーラが感じられて(笑)俺は仕方なく玄関扉を開けたのだが……


 開けた扉を、、した。

 〝残念編集女史百々生 萌々〟が居たからだ。


「なんで閉めるんですかーっ!?」


 この百々生ももき 萌々もも女史は、ひずポンこと秀流の担当編集者であって、俺との接点は(基本的に)無い。


「今日はひずポンも来てないし、お前さんの用事はないだろ?」

 先日のキスシーンの時に感があって、些か顔を合わせづらい。

 秀流や一栞とは、普段は学園での接点は(『漫研』部室に行かなければ)無いので良いんだが。

「何しに来たんだ?」


「その前に、ここを開けてください!……開けないなら、ここがキメラ先生の住まいだとネットに流しますよ、良いんですかあっ!?」


 ―― 糞おっ!?……そのは汚ないぞっ!?


 仕方なく扉を開け、ソファーで相対する。


「えっと、お茶とかでないん……あっ、わたくしが淹れるトコですよね(笑)」


 良いから、用事を済ませてさっさと帰れ……と、言ったのだが、勝手にキッチンに入り二人分の紅茶をトレーに乗せて戻ってきた。


「良い茶葉をお使いなんですね♡……ちょっと意外でした(笑)」


 うるせえよっ!?……まあ、花楓が用意してるんだが。

 って言うか、ウチの卒業生だと言ってたし、こいつ萌々のお嬢さまなんだよな?

 見れば、今日は(先日の学園生のコスプレでなく)パンツスーツを、きちっ、と着こなしている。

 ただ、ピンクのパンツスーツって、社会人としてどうなんだ?

 まあ、似合ってなくも、ないが……


「そんなに見詰められると……か、感じて仕舞いますぅ♡」


「さっさと帰れっ!」

「そんなコト仰って、宜しいんですのぉ?」

 萌々がセカンドバッグから豪華そうな袋に入った品を取りだした。

 いや、待て、それは……俺の三代目担当編集者の一之江いちのえ 一縷いちる女史に頼んで(会員制のショップなので)購入して貰った〝エロ下着〟だ……たぶん。


「一縷先輩からお届けするように、と頼まれましてぇ……帰ってもぉ、宜しいんですのぉ♡」


「(糞おっ!?)さっさと置いて帰れ!」

 俺が引っ手繰ろうと伸ばした手をかわして萌々が、にまっ、と笑った。


「それとぉ……なんでも、専属モデルさんにそうで、一縷先輩から可哀そうだから穿いてモデルもやってくれ……との伝言も、承って居りますれば♡」


 ―― 振られてねえからっ!


「尚ぉ、残念ながらおっぱいに関してはキメラセンセのお好みには届きませんのでぇ……〝彼シャツ〟などお借りしたく存じます♡」


 ―― いや、『若干』とか思いあがりも甚だしいぞっ!?……79センチAカップ+のがあっ!?


「はて?……なにやら失礼な文言が?」


 勝手に寝室に入ってゆく萌々を横目に、俺はすぐに袋を慎重に開いて(袋も大事なデータとなる)ゴージャスなショーツを取りだした。

 薄紫の透け透けスキャンティだ(透け度が半端ね~わっ♡)。

 しかも、極細の両サイドからクロッチ横を通りヒップを越えて裾のラインを職人技のレースがぐるり縁取っている。

 しかも、透け透けのメッシュ地にも細かな刺繍が入っている。

 エっロぅ♡

 目の前に掲げて裏表中もつぶさに確認だ。


 ―― いいっ!? グッドぉ!? エロいぞっ!?


 勿論、JKであるヒロインが穿くのでは無い。そんなリアリティの無いマンガは描かない。

 これは、ヒロインが土下座させられるとなった男の元カノの妖艶美女(出番は一ページだけだが)が穿くショーツだ。

 エロショーツの詳細ディテールを充分に堪能した俺は、裏返してクロッチ部分を丁寧に切りとってゆく。


「えっ!?……そ、それ一枚でウン十万円するショーツですよぉ!?」


 寝室から俺の登校用のワイシャツを見つけて〝真っ裸〟(どこで脱いだんだ?)の上から羽織ってでてきた萌々が大声をだした。

 ―― ってか、相変わらず〝下草〟は隠しもしないのな(笑)。


「良いんだ、使用後はどうせ〝箪笥の肥やし〟だし……」

「(えええっ!?……デッサンが終われば戴けるモンとぉ!?)」

 ―― いや、本音が駄々洩れてるんだけどぅ?



「それじゃあ、コレ穿いてソファーで大股開きな!」

「ま、またも……し、失礼な文言が?」

「あ、胸はワイシャツで隠してな(笑)」

「さ、更なる……し、失礼な文言が?」


 それでも、髪形やメイクなど俺の下絵を参考にしてきたのかソファーで大股開きした萌々が、、妖艶美女に見える(笑)。


「ま、また……し、失礼な感想があっ?」

 ―― だから、何故判る?(笑)。


 ソファーで大股開きした萌々に、幾つかポーズなど取らせていると、ショーツの薄くしたクロッチ部を弄りながら訊いてきた。


「ねえ、センセ……ぱんつのお股のトコぉ、皺を入れた方が、良いかなあ♡」


「お、俺に訊くんじゃないっ!?……………………い、良いに決まってる♡」


 俺の返事に、にまっ、と嗤った萌々が指で皺を作ろうと弄っていたが……

「んとぅ?……巧くいかない…」

 困った風に俺を見てくる萌々のそばに寄って手を伸ばす。

「こうやるんだ…」

 俺は大股開きしている萌々のクロッチ部にペンタブを宛がい、スリットを下から上に擦りあげた。


「んああんっ♡」


 余計なも入ったが、皺も綺麗に入ったのだった。



            【つづく】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る