第三十二話 なんでしょう?…硬(かった)いモノが?…………ん、とぅ?…あっ、たぶんマッキーね!、極太のっ♡…失くしたら困るでしょうし、取りだして何処かに仕舞っておいた方が……良いわよ、ね?

 待ってましたとばかりに俺の唇に吸いついてきた会長と早速唾液を混ぜ合わせる。


 ―― あむんっ、はむっ…(れりゅ、えりゅ、りゅろぅ)…ん、んっ…(ぴちゅ、ちゅぷ、えろろろぅ)…あふっ…(ずずっ、じゅるる、ぢゅずっ)…(れるっ、ちゅぷ、ぢゅぷぅ)…んふっ…(ずずずぅっ、ずずっ、じゅずずっ)…(じゅぷ、じゅぶぶぶぶぶぅ)…あ、はふぅっ♡


 エロい水音が仕事部屋に木魂する。

 更に、両手にあまる93センチGカップを、もにゅ、くにゅ、と無遠慮に揉みしだく。

 さっきまで散々背中に押しつけられた【ち○び】も徹底的に責め捲くる。


 一方、俺とのレッスンに熱中したあまり、かなりしまった董乃とうのが背中にもたれ掛かり、両手で俺の身体をまさぐり始めたのだが……


 ―― ちょ、待てぇ~~~っ!?


 ……しょ、しょこは、ダメだかりゃ~~~っ!?

 俺のスエットのズボンの中に手が、手があああうぉああひぃ\(゜o゜;)/


「なんでしょう?……かったいモノが?…………ん、とぅ?…あっ、たぶんマッキーね!、極太のっ♡」


 俺のボクサーブリーフの上から形を確かめるように撫で廻していた董乃が、ぽそっ、と言った。


「失くしたらお仕事にも困るでしょうし、取りだして何処かに仕舞っておいた方が……良いわよ、ね?」


 い、いや、いや、いや……と、取りだすの、無理だからあっ!?

 董乃の呟きが聞こえたのか、会長が助け舟(?)をだしてきた。


「副会長、そのマッキーはあたしが片しておくから……あとは任せなさい(笑)」


 その言葉に素直に従った董乃の手がスエットから出たのと引き換えに会長の手が侵入はいってきたのだが……

 こ、こら、こら、こら、会長も侵入禁止ですのでぇえっ!?


「やだ、ホントにマッキーねえ(笑)」


 だ、だかりゃ、そんにゃに…「おほわゅはひぃ!?」…し、執拗にするの、禁止ですかりゃあっ!?

 俺は会長の手首を掴んで退出戴いたのだった。

 やれ、やれ……だ(笑)。

 ――トコロがあっ!?


「なあ、モブっち……副会長もマッキーを隠し持っているかも知れないぞ?……確認してみようじゃないかね?」


「なんで、わたくしが夛茂たも先輩のお道具を隠すんですか?」

「うむ、とは、言い得て妙だな……流石だ副会長(笑)」

 いや、何の話ですか…ねぇ!?

「夛茂先輩ぃ、隠してないので確認してくださいぃ!」


 ―― いや、いや、いや……ちょ、待てぇ~~~っ!?


 董乃が俺の手を掴んで…ぶ、ブりゅマの中に連れ込んだんだがあっ!?

 そ、そ、そこには、もう……布切れしか無いんだがあっ!?

 しかも、若干湿っ……いや、むにゃ、むにゃ……


「どうだ、モブっち?……確認するなら、奥まで指先を突っ込んで、な♡」

「勿論でございます♡……夛茂先輩、どうぞ奥までっ♡」

 董乃が両膝を、ぱかっ、と開いた。

 いや、マズいからあっ!?

 俺の手指が誘われるように、奥までぇ~~~っ!?


 ―― はい、確認致しましてございますぅ♡


 充分湿っ……いえ、マッキーをお持ちではないコトを確認させて戴きましてございますぅ♡


 ―― って言うかあっ!?……ひ、膝を閉じるの早過ぎて、ですね?……お、俺の手を挟んだままなんでしゅがあっ!?


「あん♡」


 にゃ、にゃんの…こ、声ですかね?

 体勢的にですね、俺は会長と向き合っており、董乃に背中を向けているので、ですね……


「ん、あん♡……い、好い♡」


 だ、だからですね……お、お股を、もじ、もじ、させながら声、声をでしゅね?……そゆうの、俺としても、非常に困るのですがあ?


 かと思えば、爆弾を投下し捲った会長は、我関せずとばかり俺の頭を抱え込んで濃厚なベロキスに夢中なんでしゅがあ?


 ―― あむっ…(じゅるる、ぢゅずずっ)…(れるっ、えりゅ、りゅちぅ)…ん、んふっ…(ずずずぅっ、ずじゅっ、じゅずずっ)…はふっ…(じゅぷっ、ぢゅちぅ、じゅぶぶぶぅ)…(れりゅ、りゅちっ、ぢゅぷぅ)…りゅぽん……


「ど、どうしよう、モブっちとの、ちゅー、気持ち好過ぎてどうかなりそうっ♡」

「いや、俺もイロイロ限界でヤバいんだけどぅ!?」

「そ、それにぃ……ち、ち○びばっか責めるの、反則だからあっ!?」

「いや、いや、いや……さっきまで俺の背中に押しつけて遊んでたの、会長ですよね?」


「で、でもぉ……あ、あたし、ちょ…マジで、ヤバい、んだけどぉ!?……あっ、ダメぇ、だめ、らめなのぉ♡……い、いk」


「ん♡…んああ♡、いあん♡」


 前門の会長、後門の副会長、二人して別の世界に旅立とうとしている気配が……

 お、俺もこのままでは……か、花楓に顔向けできない事態にぃいいいいいっ!?




 この、大層危機的な状況から、俺たち三人がどうやって抜けだしたのか ――


 小一時間後、迎えにきた一縷いちる女史曰く。

「三人とも床に倒れて、ぴく、ぴく、痙攣してるんだもの……救急車呼ぶトコだっわよっ!?」


 画して、この二人は当分『このミッション』には参加させないコトに相成りましたのでございますぅ……ベン、ベンっ!


          *


   ■片桐かたぎり 花楓かえで視点■


 明けて月曜日 ――

 場所はお馴染み『漫研』の部室。


 おっそいっ!?

 折角のモブちぃとの〝お弁当デート〟なのにぃ!?

 前回に続いて三回目も遅刻って、どゆコトよぉ!?

 愛情が、ぜんっぜん、足りないわよぉ!?


 そ、それにぃ……昨日だって、お仕事だって言ってたけどぉ?

 なんか、ぜったいにぃ、あやしかった、んだからあっ!?


 〝きすみん〟でしょ、〝氷姫〟でしょ、〝おっぱいっ〟でしょ……それにぃ、生徒会の美少女でしょ……これ以上、居ない、よね?


 ま、まだ、『お付き合い』も始まってないのにぃ!?……なんで、『浮気』の心配なんか、しなくちゃいけないのよぉ!?




 『漫研』の扉の外まで洩れ聞こえてくる花楓のに、俺は入るに入れず立ち尽くしていたのでございますぅ……ベン、ベンっ!



            【つづく】

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