第三十一話 背を撫で廻していた手指を少し下げてゆくと、紺ブルマの上端に触れる。その、ちょい、上にもう一枚の薄手の布地の感触が…

「『良かったなあ、ハチベエ……こんな美人さんとグータッチできて(笑)』

 モブ先輩がそう言うとハチベエが嬉しそうに『な~ご♡』と鳴いて彼の唇を、ぺろ、ぺろ、舐めたのでございます……ベン、ベン!

 ああ、わたくしもあんな風に猫ちゃんと、ちゅー、したい……そんな野望を抱いた瞬間でございました……ベン!

 すると、ハチベエが首を伸ばして、わたくしの唇に……ちゅ、ちゅ、ちゅー、したのでございますぅ……ベ、ベン、ベン!


 えっ?……これって、モブ先輩と……か、か、か、か、間接キッス~~~ぅ!?

 わたくし、生まれて初めて殿方の唇と触れ合ったのでございますうっ♡

 こうして、わたくしのファーストキッスは夛茂たも先輩に捧げられたのでございましたあああっ♡♡♡


 ……ベベン、ベン、ベン、ベベン、ベンっ!」


 画して、長い、なが~い、生徒会副会長、桃城とうじょう 董乃とうのの自分語りの一席……終了でございますうっ(笑)。


 ―― いや、ファーストキス捧げてないから、それ、間接キスだからっ!?



 俺のたましいの突っ込みを完スルーして会長が言った。


「それじゃあ、副会長から『モブっちの、ちゅー、のレベルアップ』いっちゃうっ!?」


「はい、全く問題ありません!」

「いや、問題あるよね?」

「はて?」

「だって、俺としたの『間接キス』だから!」

「はて?」

「だ、だから、『本キス』はホントに好きな男と……した方が…」

「ならば、なんの問題もございません!」

「はいぃ!?」


「ええい、このがあっ!?……さっさと、ぶちゅー、っと……いかんか~~いっ!?」


 良く判らない会長の雄叫びと突っ込みで(現実にも突っ込まされた)俺は董乃の唇にダイブしていたのだった。


 俺を、やんわり、と受け止めてくれた董乃の唇が押し付けられた。

 柔らかい♡

 良い匂いがする♡

 女子の唇も身体も、何でこんなにやわこいんだろうっ♡


 ―― んちゅ、ちゅる、ちゅぴ……れる、れりゅ、ちゅる……あ、はふぅ……


 董乃の少し、ざら、ついた小さな舌が俺の唇を舐め、躊躇ためらいがちに口腔に忍び込む。


 ―― ちゅる、ちゅちゅ、ちゅむぅ……


 俺の舌が触れると慌てたように引っ込んだ董乃の舌がまた挿入はいってくる。

 今度は俺が董乃の舌を、パックン、すると視界の外で彼女の両腕が、わた、わた、している(笑)。

 可愛いしかないんだがっ♡


 そのまま唾液を混ぜ合わせながら、董乃の細い背に両腕を廻して抱き寄せると、87センチFカップが俺の胸板で、むにょん、と潰れた。


 柔こい……もう、何処もかしこも、柔こい♡

 背を撫で廻していた手指を少し下げてゆくと、紺ブルマの上端に触れる。

 その、ちょい、上にもう一枚の薄手の布地の感触が……

 ほんの少しだけ、薄手の布地の上端から指先を潜らせようとした時、董乃の腰が、びくっ、と震えた。

 慌てて手指を引っ込めると ――


「ヘタレっ!?」


 耳元で会長のわらい声が聞こえたのだった。

 糞おっ!?……どうせヘタレだよっ!?


 俺の内心のをスルーして会長の両手が俺の身体を間に捲き込んだまま降りてゆき、董乃のブルマを(ショーツごと)摺り降ろした。


「ふぃぎゅうっ!?」


 くぐもった悲鳴と共に唇を外した董乃が怒ったように言った。

「会長おぅ!?」

「なんだ、お尻触られるの嫌なのか?」


「夛茂先輩なら大丈夫ですぅ!」

「だってさ、ヘタレっち……胸と同じで若干小振りだが、柔らかいぞ(笑)」

「会長みたいに、、でなく申し訳ありません!」


「いや、俺的にはこれくらいの掌に、すっぽり、まるくらいが好物だぞ(笑)」


「は、はじゅかしいぃ……」

 照れて身を捩る董乃の柔尻に手を伸ばす。

 右のナマ尻・左のナマ尻がそれぞれ俺の左掌・右掌に、すっぽり、嵌まる。

 ヤバい♡

 この身体、俺の為にあつらえたようじゃないかっ♡


(あ、ごめん……花楓が俺の『No.1』なのは、何をおいても不動だからね(笑))


「せ、センパイぃ……いまあ、他の女子のコト(主にK先輩、とか……特にK先輩、とか)考えなかったですかあ?」


「えっと……ごめん(な、何故判る?)」

「女を甘く見ると、火傷しますぜぇ……ダ・ン・ナっ!?」

 空かさず会長から突っ込みが(笑)。


 糞おっ!?……何か仕返ししたいぞっ!?


 密着している会長の、むちっ、とした太腿の内側に手指を這わせ、つ~~~っ、と根元に向かって滑らすと……


 ―― きゃあっ!?


 何とも可愛い悲鳴があがった(笑)。

 どした?

 謎の悲鳴に振り返ると真っ赤になって口元を押さえている。

 性感帯だったんだろうなあ(笑)。

「もしかして、……とか?」


「う、うるさい!……死ねっ!、助平ぇ!、殺すっ!」


 花楓の〝死ね三段活用〟とは微妙に違ったが背中に、ぽか、ぽか、攻撃がきたのは同じか(笑)。

 可愛いトコ、あるじゃん(笑)。


 その後、董乃と唾液を混ぜ合わせつつ、柔尻をまさぐりつつ、熱心に『ちゅーのレベルアップ』に励んでいたのだが……

 俺の背中に貼り付いてオッパイとを擦りつけて遊んでいた会長からの『代われアピール』が姦しい。


 仕方なく董乃に「会長と交代するよ」と言って、最後に啄むようなキスをして身体の向きを変えた。


 待ってましたとばかりに俺の唇に吸いついてきた会長と早速唾液を混ぜ合わせつつ93センチGカップを揉みしだく。

 一方、俺とのレッスンに熱中したあまり、かなりしまった董乃が背中にもたれ掛かり、両手で俺の身体をまさぐり始めたのだが……


 ―― ちょ、待てぇ~~~っ!?


 ……しょ、しょこは、ダメだかりゃ~~~っ!?

 俺のスエットのズボンの中に手が、手があああうぉああひぃ\(゜o゜;)/



            【つづく】


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