第二十四話 ―― ちょ、待てぇえええっ⁉ ノーパンかっ⁉……こいつ、学園でノーパンなのかっ⁉


「さ、触って良いのは……お、おっぱい、だけだからね……(今日は、まだ)」

 今回は駄々洩れた本音まで聞こえてしまいました。

 ……『今日は、まだ』って、ヤバくね?

「しょ、承知しております、です……はい!」


「お、お股は……また、こんど……いや、いつか……きっと……あ、にゃんでもないゃいから……わ、忘れて……は、はふぅ⁉」


 結構、可憐かれんって(いや、花楓かえでか?)体質なのな(笑)。

 まあ、可愛いからぉ?



 それから、オッパイ揉みつつ、DVD見つつ、ベロ吸いつつ、本日のミッションを遂行するコト小一時間 ――


 小休止していると可憐が訊いてきた。


「あのさあ?……息継ぎって、いつ、どやってするの?」


 俺も判らなくてこないだググった(笑)。

「いや、普通に鼻でするんで良いらしい、よ?」


「でもぉ、鼻息が当たったら恥ずかしい……じゃん」


 うん、女子は結構、気にするらしい。

 その感想には、もっとキスに熱中しなさい、と意見されていたが(笑)……ここでは言わない方が?


 その後、可憐がかなり熱中して気が付いたら一時間ほどオーバーしていた。

 編集長に終了の報告と一緒に時間オーバーを伝えると追加でお手当てを送金してくれるコトになった。

 可憐は恐縮していたが、まあ、良いんじゃね?

 しかも、二人とも毎週土曜休み(ウチの学園はそうだ)なら、またいつでもやりなさい、とのお言葉まで戴いた。


 まあ、そんな訳で可憐との二回目のミッションは無事終了したのだった。


          *


 翌々日、月曜日の学園 ――


 昼休み、花楓との二回目の〝お弁当デート〟に向かう(当然、時間差で向かう)俺は、しかし、花楓の親友にして97センチHカップの〝きすみん〟こと鬼崎きざき 貴澄きすみに階段下の暗がりに連れ込まれたのだった。


「お前、カエちぃのを奪ったそうだなっ?」

「ひゃいぃ!?……ションなコトしてませんがっ!?」

「あーしの情報網を甘く見るんでないよっ!」

 貴澄が俺の襟を絞めて睨んでくる。

「散々っぱら、ちゅー、した挙句押し倒したそうじゃないか?」


「き、き、キスは……少し、させて戴きましたが……ご、合意の上でのコトでありまして、ですね……お、押し倒しては、居りませんがあっ⁉」


「つまりぃ、カエちぃのの、ちゅー、は奪ったんだね?」

「え、えっと……は、初めてかどうかは……か、確認して居りませんのですが?」

「まあ、良いっ⁉……奪っちまったモンは戻らない!」

 そして貴澄が、ずいっ、と顔を寄せて不敵に嗤った。


「お前の唇と脳内に残った、カエちぃとの、ちゅー、の記憶は、あーしが全部してやるっ⁉」


 そう言ったと同時に唇を奪われていた。


「むぐぅ、ふぎゅっ⁉……れろっ、りゅろ、りゅぷぅ⁉……じゅぷ、ずずずぅ、じゅずずっ⁉……あふっ、はふぅ……ずずずずずぅ、じゅずずずぅ⁉」


 乱暴に唇を吸われ、ベロをまさぐられ、唾液を混ぜ合わされて、俺の可憐との(いや、花楓との)、ちゅー、の記憶がすっかり上書きされていったのだった。


(糞っ⁉……くそっ⁉……クソおっ⁉……こ、このまま、やられっぱなしには……し、しないぞっ⁉)


 俺は、俺の上半身を固定するようHカップを押しつけて圧し掛かっている貴澄の腰周り(つまり、下半身だ)に腕を廻して抱き寄せた。

 つまり、互いの上半身は貴澄が、下半身は俺が感じだ。

 というコトは、だ ――

 否応なく俺のが貴澄の下腹部を直撃している、というコトだ。


「ふぃぐぅううっ⁉」


 俺の唇を奪った口が何か声を洩らす。更に、逃げるように下半身が暴れる。

 逃がしてなるモノかっ⁉

 俺は、左手で貴澄の腰を固定したまま、右手をスカートの中に侵入させたのだ。


「ふぇええっ⁉」


 また、何か声が洩れる。


 ―― ちょ、待てぇえええっ⁉


 俺の手に触れる感触はナマ肌だぞっ!

 ノーパンかっ⁉……こいつ、学園でノーパンなのかっ⁉

 俺は、胸と違って小振りな尻を撫で廻した。


「へ、変態っ!?」


 俺のだした結論に、慌てて貴澄が言い募る。


「ち、ちぎゅうからっ!……ティバックだからっ!」


 そのに意味があるのか良く判らなかったが、見れば真っ赤になって貴澄が珍しく、俺は再確認してやるコトにした。


 おお、確かに尻肉の間に、紐がありました。

 なので、大事なモノ花楓とのキスの記憶を奪われた恨みを晴らすべく、俺はを思い切り引っ張りあげたのだった。


「いやあああああああっ!?」


 エロい悲鳴と共に、びく、びっくん、と下腹部を震わせた貴澄がで言った。


「い、イッちゃったあっ♡」


 そして、俺の肩口に顔を埋めて貴澄が続けた。

「お、男にイカされたの、初めてなんだからね……せ、責任、とってよね♡」

 いや、責任って、何だよっ!?

 ……てか、ちょい待てよ?

 こいつ、百合……いや、レズってヤツか?

 それで花楓と俺の間を邪魔してきたのか?


 ……と、兎も角、今後だ……今後、花楓と俺との間にチョッカイを掛けてこないように、何か弱味となるモノを……

 そうだ、


「おい、今後、俺と花楓に関わらない証拠に、そのティバックを寄越せっ!」


「はい、ご主人さまっ♡」


 何かが聞こえた気がしたが、貴澄が素直に応じるようで、一先ず安心だ。


 そして、貴澄は頬を染めてショーツを脱ぐと両手で捧げるようにして差しだしてきた。

 それは、豹柄のだった。



            【つづく】

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