第33話

雰囲気にのまれたのはサトルくんだけではない。私もだ。

サトルくんに身をゆだねて、そして結ばれた。


3組のカップルが身支度を整え集まったころには外は真っ暗だった。


「昨晩はお愉しみでしたね」

生徒会長が言うとメグミさんがじっとりと睨みつける。

でも、すぐに吹き出してしまった。


「もっと、ね、、ロマンチックにしたかったなぁ」


「それはそうかも、私もこの子に、、」


「スト――――プ!」

生徒会長が何やら言おうとしているのをケイが止める。


あ、、こいつ、何をしたんだ?

私がケイを睨むと素知らぬ顔でとぼける。

後でお仕置きかな。


そのまま解散となり、メグミさんをタケルが送って、私がサトルくんを送って、


「あ、、あの、、今夜、、誰もいないんだ、、けど」


童貞の精力、侮ってた。

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