第28話

お祭りで、メグミさんとタケルの関係は一つステップアップした。

それでも、まだ私から見るとお子様なんだけど。


それはそうと、気になるのはサトル君。

花火の時、しっかりと手を握ってきて、『おぉ』って期待したけど、それっきり。

メグミさんとタケルの背中を押す会、の会員同士?友人?


じゃぁ私はって言うと、淫魔だからね、愛情より前に体の関係にもなることあるけど、サトル君にはなかなかそう、、できない。


そんな夏も終わり、学校も始まった。


相変わらずな毎日だけど、気が付くとそばにサトル君がいる。

だからと言って何か私たちの間に進展があるわけではない。


一方、メグミさんとタケルの甘い雰囲気は胸焼けしそうだ。

どうも、少なからぬ男子がそして女子が夏休み後の二人の様子を見てショックを受けていたらしい。


「で、そうだんって?」

ついつい声が険しくなるのは許してほしい。


「あのね、、、ユリさんは経験、キャ、経験豊富だと思うから、、」

まぁ、ぶっちゃけ、タケルとしたい。でも、どう誘えばいいかわからない、ってことだった。

面倒だなぁ。


いろいろアドバイスするけど、やっぱり私の世界とこちらの世界、そして種族の違いがあるから、ほとんどのアドバイスは却下された。


でもね、こういう話するの、嫌いじゃないなぁ。

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