第11話

昼ご飯は屋上で。

メグミさんがお弁当を作ってきてくれる。

タケルはいつもパンを買ってくる。


そして今日はもう一人。


「お前が授業さぼるって珍しいなぁ」


「なんでだか覚えてないんだ。でも気が付いたら渡り廊下にいて」


そう答えてるのは、さっき倉庫で助けた男の子。


「で、職員室に呼ばれて説教か」

タケルがからかうと男の子は苦笑いしながら、

「まぁ、覚えてないからね、何も答えられなかった」


病院に連れて行くという話もあったみたいだけど、そのあと、倉庫で見つかった男たちのことの方でいっぱいになってうやむやになったらしい。


「あのぉ」

私が口を挟むと、

「あぁ、ごめん、ぼくはサトル、ここにいる二人の幼馴染ってところかな」

と自己紹介してくれた。


「私はユリ、二人とは魔王、」

「あぁぁ、、早くお弁当食べないと昼休み終わっちゃう」

突然メグミさんが大声を出す。

そしたらタケルも

「そうだな、飯食えないのは大問題だ」

となんか慌ててパンの袋を開ける。


私とサトル君はきょとんとして二人の様子を見てたけど、つられてご飯を食べ始めた

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