⑧ 静寂とパレード





「あーあー、旧大聖廟に何か突っ込んだみたいですねぇ。」


 こちら北域からもその落下物直撃の騒ぎは届いていた。


「あにぃ? 聞こえねっつのっ・・・ちょ、うっつぁしーんだよっ!」


『ファウナ』の陽動部隊・暗足部と拮抗していた陸上兵団の旅団に向け、『ファウナ』精鋭と『フロラ』戦兵部局がそれぞれメトマとルマの合図で鬨の声を上げている。


「なにっ? どこから・・・『フロラ』だと?


 いや・・・なぜ・・・

 なぜ『ファウナ』と『フロラ』が並んでいるのだっ!」


 居並ぶ『ファウナ』『フロラ』の兵は武器を掲げてとにかくありったけの目をこちらへ向けようと喉を震わせる。


 先ほど『スケイデュ遊団』から飛ばされた蟲の確認をしていない旅団長は、だからこそ『ファウナ』と『フロラ』の同時急襲に驚くだけだった。


 そこへ、


 ひとつの声が鳴る。


「みなさああああああああああんっ! 一旦やめてくださあああああああいっ!」

 

 その制止を求める声に、油断のできない旅団兵は刃を構えたまま、元総長シクロロンを見止めた暗足部員は訝りながらも武器を下ろして続きを待つ。


「兵団よっ、わたしは『ファウナ革命戦線』総司令のメトマだっ!

 暗足部っ! よく耐えたっ! だが刃を鞘に納めよっ!」


 その脇からひょこひょこっと前に出たのは紛れもなくメトマだ。

『フロラ』に捕まり投降を呼びかけているようにも見えたが、といってその後ろに控える仲間に武器を没収された形跡はない。


 自分たちの新たな指導者であるメトマがいったい何を言っているのか皆目見当もつかない暗足部はただ命令に従うだけだ。


「んなにぃっ?・・・こ、どういうことだ『ファウナ』っ!

 ・・・いや、なんだこれはっ?」


 さっぱりなのは白ヌイの旅団長トラノも団員も同じ。


 突然援軍にしては多すぎる規模の兵を率いてきたかと思えば仲間に武器を納めろと言ってのけるなど、降伏でなければ道理が通らない。


 しかしながらそれを促す気配もないのだから弱ってしまう。


 といってこの好機に暗足部への追撃を指示することはできそうもない。


 いうまでもなく、まるで出方の読めない『フロラ』が『ファウナ』に肩入れしているとなれば旅団の人員だけでは対処しきれないからだ。


 そこへ、


「俺は『フロラ木の契約団』総代のルマ=ジュガだっ! 

 ちっ、こいつがお前に話をしたいらしいぞ旅団長っ! フンっ!」


 『ファウナ』のメトマと共に勇み出てきたのは大手配『フロラ』の旗頭ルマ。


 それほどに統府から危険視される若き指導者が、こともあろうに仇敵『ファウナ』の元・総監の隣で戦闘中止の一翼を担っているとなるともうなんのこっちゃ分からない。


「はじめまして兵団のみなさん。『ファウナ』のみなさんはお久しぶりですね。


 私は『なかよし組合』の組合長を務めています、シクロロンと申します。


 代表の方、どうか前へ出て私の話を聞いてください。」


 あっけにとられて鳴りやんだ激昂と喧騒の間隙をすっと縫い、それを永遠へと広げる少女がメトマらより一歩も二歩も前へ進み出る。


 若く、か細いその少女に帯びた武器は見られない。


 それでも、なにか構えさせてしまう気迫がこの異様に静まり返る街なかを確実に支配し始めていた。


「・・・よかろう。ワタシは聖都区域管轄の旅団長を務めるトラノ。


 しかしなんのマネだ小娘。いや、後ろに控えている二大組織の首頭の作戦か? 


 おい『ファウナ』・『フロラ』っ! エサの小娘で我ら旅団が隙を見せるとでも踏んだかっ! 


 無防備な娘ひとりを仕向けて油断を探るとはずいぶん姑息な――――」

「違います、トラノ旅団長さん。私が彼らに頼んだのです。


 あなたと二人で話をさせてほしいと。」


 また一歩近づき、頭ひとつ違うトラノに顔を上げる。


「な、にをバカなことを・・・」


 そう言って泳ぎ出す目で二大組織の首頭を辿ると


「我らはシクロロン殿の決意とやらを見届ける役を演じているだけ。破談となればしかるべく動くのみ。」


 大柄ではないメトマは微動だにせずただ視線を向けるだけにとどめ、


「フンっ、そいつはバカだが利用できなくもないのでなっ! 利用価値がなくなれば俺がその首刎ねてくれるっ!」


 腕を組むルマはといえば終始不機嫌そうにあっちを見るだけだった。


「・・・どう、いうことだ。何者だ貴様っ・・・いや、名乗っていたな。


 ・・・なんなのだ。何が目的だ、シクロロンとや・・・? シクロロンだとっ? 貴様『ファウナ』の総長・・・は今はメトマか・・・


 なんだ、なんなのだ、なんの用だというのだっ!」


 確かに実戦へ赴くのは初めてでいくらか気負いや戸惑いはあったものの、それよりもこの信じようにも信じられない状況がトラノを錯乱させてしまう。

 上官の失態は士気にも当然響くものだが今回ばかりは兵たちも仕方ないだろうと納得している様子。


「はい。あらゆる武力行使をやめさせに来ました。


 そしてそこにいる暗足部さんたちを連れて統府議閣へ向かい、私たち『なかよし組合』の、そして『ファウナ革命戦線』の、『フロラ木の契約団』の願いを届けにゆくつもりですっ!


 というわけで旅団のみなさんには武器をしまっていただき、私たちを通してもらいたいのです。」


 そんな突拍子もない話を聞かされていなかった『ファウナ』の暗足部は唖然とする。


 しかしそのまま目をメトマへ移してみると、この愚かで未熟なかつての総長に一任しているのだと思い知らされるだけ。


「・・くっ・・・くっくっくっく。はっはっはっは、何の戯言だ小娘っ!


 これだけの破壊行為を行い聖都侵攻を企てた無頼集団を見逃せだとっ?


 ふざけるな罪人どもがっ!

 貴様らの横暴に我ら正義の兵団が譲歩するいわれなど微塵もないわっ!」


 かきんかきん、と『ファウナ』や『フロラ』で敵意に満ちた刃音が鳴る。

 確かに大手配されるほど前出の二大組織は厄介者で乱暴者だ。


 しかしその過去だけで今のすべてを測ろうとするトラノ旅団長にはシクロロンでも虫唾が走った。


「思っていたより、ずっと、ずっと安楽椅子にもたれるだけの存在だったのね・・・


 でもね。


 決めつけを押しつけないでっ!


『ファウナ』には及ぼした被害に相当する償いを求めてゆくつもりですっ!


 でもっ!

 でもそうさせたのは誰っ?


 私たちはいつも話し合いや提案から始めてきたわっ! もちろんそれが通じないからといって武力に頼って言い聞かせるのはよくないことよっ! だけどちゃんと耳目を傾けてさえいれば放っておけないたくさんの悲しみや苦しみに気付いたはずじゃないっ! それを知ろうともしないで追い返したのは誰っ?


 統府じゃないっ!


 そして統府に庇護されもたれ合ってきた聖都の民よっ!


 彼らの怠慢を、それが生み出す解決の放棄を咎めもしないででしゃばらないでっ!


 正義の兵団が聞いて呆れるわっ! あなたたちは何をしてきたの? 強くなることだけしかしていないじゃないっ!


 ファウナ系人種に辺境へ追いやられたユクジモ人たちときちんと話したことはあるっ?  

 同じファウナ系人種なのに劣等部族と虐げられてきた者たちの声を聞いたことはあるっ?


 普通とはちょっと違う体や心を持ってしまっただけであらゆる場所から叩き出されたハルトの心に耳を傾けたことはあるっ?


 ふざけてるのはあなたたちよっ!


 手近な守れる民だけを守って遠く目を凝らさなくちゃ見えない民をどれだけあなたたちは守れたというのっ! 私は誰か困ったヒトが兵団に救われたなんて話は聞いたことがないわっ! 笑わせないでっ!


 あなたたちのその思い上がった傲慢がそして今も、今このときも私たちを教えられ聞かされただけの薄っぺらな知識でしか見させないのよっ!


 わかるっ?


 私たちは生きているのっ! 


 助けを求め、苦しみ悲しみ傷つきながら手を伸ばして助けを待ち侘びながら生きているのっ!


 あなたが真に民を守る正義の兵団を自負するなら、その矜持があるなら直ちに従いなさいっ!


 あなたが信じる真なる正義の導く意志にっ!」


 償いを求める、と断じられた時には眉根を寄せたメトマや『ファウナ』もシクロロンの熱のある、しかし骨格のある決意を聞けばそれも吞めた。


 罪なき民の私財を損壊したのは確かな罪であり、然るべき罰は要となる。 


 ただしシクロロンは『ファウナ』の罪、『フロラ』の罪を裁く前に統府の失政、そして優等部族を掲げ不当に統府より恩恵を受けてきた富豪たちの咎を先に、あるいは並列的に断罪すると明言したのだ。


 ただ聞くに任せていた暗足部はそんな一笑に付される希求にしかし、全霊を賭けて望むシクロロンを見つめ直す。


 この少女ならあるいは、と、希望の火を静かに灯し直す。


「ふん、弁だけは立つようだな小娘。だがその未熟はまだ現実をまるで知らぬと白状しているようなものだっ!


 我らは兵っ! 下された命を忠実に遂行することこそが任っ!

 惑わす言葉をいくつ並べようと敵たる貴様らに正義を説かれて頷けるものかっ!」


 背後には兵団という巨大にして強力な組織が旅団にはある。

 たとえこの場で命果てたとて彼らの正義は引き継がれ執行されてゆくだけなのだ。


「それで正義が貫けますかっ!


 あなたたちは何にそんなに怯えているの? そんなに上官が恐いの? だったら辞めてしまえばいいじゃないのっ! それも怖いの? 仕事を失うことが? 仲間から後ろ指を指されることが?


 冗談じゃないわっ!


 あなたたちがそうして怯えるすべてを、生まれ落ちたその姿で、その身に継いだ血で私たちはずっと強いられてきたのよっ! まだわからないのっ!


 ・・・いいわ。


 あなたたちがどれほど弱虫なのか見せてあげます。



 ルマなかよし特別組合員っ! メトマさんっ! すべての兵の武器を捨てさせて下さいっ!」


 振り返るシクロロンは躊躇も許さぬ剣幕で控える総司令と総代に声を飛ばす。


「図に乗るな小娘っ! くだらぬ妄想に大手配が従うは、ず――――」


 ちゃりんちゃりん。


 ちゃりんちゃりん、ちゃりんちゃりん・・・・。


「破談した時は拾えばよいだけのこと。

 ・・・・ただ、わたしが指示する前に捨てるのはいただけないがな。」


 配下の兵に苦言を呈するメトマも流れというものがすこし、すこし愉快になってきたらしい。


「フンっ! この程度の手勢ごときに我ら『フロラ』が武器を手にする必要もないっ!」


 やはりこちらも痛快に感じるものはあったのだろう。


 いち旅団とはいえ絶大なる兵力を持つ兵団を相手に丸腰でやり合えているのだから続きは見てみたくもなる。


「これでどう?


 私たちもあなたたちももう誰も傷つけることはできないわ。私たちはみな「武器を持たない一般市民」に今なったの。刃をまだ向けられる? トラノ旅団長さん。


 あなたたちの上にいるのは兵団の幹部でしょう? でもそれを操ることができるのは統府よ。


 そしてその統府はいま私たちを見届けているアゲパンの民に選ばれるわ。


 民は見ていますよ。


「戦う意思のない者」とあなたがた「正義の兵団」がどう対峙するのかを、あなたたちの価値観ではなく、それぞれの思う正義と公正のまなざしで。」


 事態が落ち着きを取り戻し、ヒトビトは野次馬もあわせて事の推移を隠れながら、でも固唾を呑んで凝視している。


 ユクジモ人の村で痛感した。


 一部の権力者よりも多数の、大多数の民の賛同と協力より大きな後ろ盾はないのだ。


 枢老院と同じく「民を守る」がモットーなら、武器を捨て「民」となった者に刃を向けることは不可能となる。


 それでも。


「笑えぬ冗談だぞ小娘っ!

 そこにある暗足部は我らの、民の目の前で暴虐を働いたのだっ! そして『ファウナ』も『フロラ』も大手配が掛かる大罪人の集まりっ! 武器を捨てたとて往生際よく縄につくだけの顛末にどうして我らが二の足を踏むというっ!


 ・・・いや・・・・・・・・・・


 ・・・まさ、か・・・


 き、貴様・・・?」


 兵団総力が発動された『今日会』事変以降、こういった警邏隊が応対できない場合、通常の兵団の業務ではない警邏隊の職務の一部を代行する、というくびきが彼らには課せられていた。倒す、ではなく、捕まえる、法だ。


 それが「先専捕縛義務」法。


 それは「戦って殺す」ことを学ばされた兵たちに「殺さず傷つけず捕縛する」という優先職務を強制的に命じる法だった。


「き・・・貴様ぁ・・・を狙って・・・」


 旅団長がそこで気付いた通り、武器を捨てても「一般民」となれない大手配の『ファウナ』や『フロラ』にはしかし、交戦の意欲が見られない以上この「先専捕縛義務」が適用されてしまう。


 つまりこの時点で、のだ。


 そしてそれを、武闘派組織に身を置いていたシクロロンは学んでいた。


「ふふ。なら好きにしてください。・・・さ、行きますよみなさんっ!


 さあ、捕まえる縄のひとつも持っていないあなたたちがその数を遙かに上回る私たちをどうやって捕えるのか楽しみですね。たとえ一人が一人を抑えられても暗足部だけで手一杯じゃないですか?


 別にいいのですよ、私は。


 暗足部が捕えられても、ここへ赴きあなたと話した目的は不必要な争いを止めることだったのですから。


 ふふ。みなさん捕まっても抵抗はしないでくださいね。どうせすぐに釈放されますから。

 うふふふ。ではみなさん、統府の議閣へいってみようっ!」


 もう。


 もう


 誰もが笑い出す。


 暗足部も精鋭部隊も


『フロラ』の面々も


 ハクもシーヤも


 メトマもデイも


 ルマもキビジも


 旅団兵たちさえも。


「くくく、見ましたっ? あれウチの組合長なんですよっ? くくく。」


 できれば暗足部も自由な形で一緒に来てほしかった。


「あんだなぁ、四苦八苦はやるなぁ。あとハクラぁ、誰かれ構わず自慢すんのやめとけっつの。」


 これは最後の手段だった。


「さて。これを破談と取ればよいのか悩むな。・・・月のひと巡りほど。」


 聖都や地方の民が見届けてくれなければ証言が残らないから。


「・・・かっはっは、こりゃ禁じ手だな。ウチの総司令じゃまず考えない策だっ!」


 今までのように事態を左右できる最高責任者との対話ではないから。


「フンっ! 武器は帰る時に拾って帰るからなっ!」


 鶴の一声は期待できないと知っていた。


「兵団をここまで骨抜きにできる方法があったとは・・・はは。これは参った。」


 だから、「彼らを縛るもの」で縛らなければならなかったのだ。


「・・・大手配を捕まえられはした。ふふ、だがこれでおれたちは何の役に立ってるんだ?」


 旅団兵も自嘲するしかなかった。

 規則に抗えない者は規則に忠実に従い、そして規則に怯えるだけ。

 勝手が許されない体系の、それこそが盲点なのだ。


「あー、けっこう捕まっちゃいましたね。


 すみませんね皆さんっ! でもこれで誰も血を流さずに私たちは議閣へ向かえますから誇りに思ってくださいっ! 死んでしまうよりはずっといいでしょう?


 あー、メトマさん、それからルマなかよし総隊長、負傷者の手当てをお願いします。

『ファウナ』『フロラ』問わず怪我人の応対に出せる医法兵を当たらせてください。


 分け隔てない命への服従こそがなかよしになる最大の理由にして最前提の条件なのですからっ!」


 捕まり詰問されればそれはもちろん苦痛だろう。

 だが、それでも命は守られる。


 そして何より組織を作った、作らねばならなかった理由をこの食えない策士は必ず民衆に訴えてなかよしの世界への一歩を勝ち取るだろう。

 それを確信するが故に、精鋭部隊も『フロラ』も暗足部も捕えられた者は何ひとつ抵抗することなく不平も漏らさず旅団兵の腕に収まるのだ。


「捕まえられるだけは捕まえた。我ら旅団にでき得ることのすべてはやり尽くした。


 ・・・ふふ、くっく、あっはっはっはっはっ! 

 どうする兵団っ!


 くっくっくっく、食えぬな。つくづく食えぬぞ、はっはっはっはっは。


 なぁ、シクロロンとか言ったか、・・・くくく。悪かった、とは言わぬ。我らとて誇りある兵団団員だからな。


 だが見ての通りだ。もう魅せられているようだ、ワタシも、部下たちもな。


 見せてくれシクロロン。

 我らが呆けてこの手を離してしまうような絶景をなっ! くくく。


 そして我らも議閣までゆくぞっ! この反逆者たちを監視するのも我らの任なのだからなっ!」


 呼びかけたのはもちろん旅団兵たちにだが、「おうっ!」と応えたのは捕まった「罪人」たちも一緒だった。


「トラノさん。すべての裁きが執り行われたのなら、まず真っ先に私の名を挙げます。私がこの流れの指導者ですから覚悟はできています。


 それでも、変えるまでは退きません。・・・・退けません。」


 大義の前の犠牲、そんな言葉に誰より強く反発してきた小娘の、それは大いなる自己犠牲がもたらした光景だった。


 そして『なかよし組合』に続く者たちは思う。

 これはヒトや組織との闘いではなく、ヒトや組織の作り出した法や価値観との闘いなのだと。


 ほんのひと時前までの殺意に満ちた北域の騒乱はいまや、新たな世代の新たな世界の幕開けに心躍らせるパレードと化していた。

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