エデン編

エデン編始動!

エデンとは楽園を意味する言葉である。

彼らが向かおうとしているのは楽園なのだろうか。地獄なのだろうか。

楽園へと向かう鍵となる少女を巡る物語が今、始まる。



????「君たちが目にするのは今まで目にしてきた青春の物語とは違う。」

????「人の欲が醜くぶつかり合い、一つの道具奪い合う物語。」

????「アオハルが読みたいのならもう止まったほうがいい。」




ーーー「一番の敵は自分か……」


 東京某所。

そこではあるサングラスをかけた男と、般若の面をつけた男が話し合っていた。

般若は細々とした声で喋り始める。


「ソフィア……ソフィアか……懐かしいな……」


サングラスはソフィアという少女に過剰な反応を見せる般若にドン引きする。


「それで、般若。女子女子高生で興奮しているところ失礼だが、俺は何をすればいいんだ?」


「俺は興奮していない。とにかく、ソフィアをここに連れてきて欲しい。」


「それで色々するのか?気持ち悪いな。それで報酬は?」


「いくらでもくれてやる。」


「太っ腹だな。流石は金持ちの変態。」


「言っておくが俺は変態ではない。そして私の目的は誰よりもお前が知っているだろう?」


「ああ。ソフィアとかいう女、いや、兵器を手に入れるんだろ。あいつがいれば不老不死にだってなれるし、無限に金が入ってくる!」


「頼んだぞ。くれぐれも他の組織……いや、国に取られるな。」


「分かってるって。」


「肝に銘じておけ。今から始まるのは抗争じゃない。世界全土との戦争だ。」


人造人間組織、『生徒会』no1、通称、般若

人造人間組織、『生徒会』no2、通称、グラサン

メンバーの数、20万人。メンバーだけで都市を築き上げた組織、『生徒会』。参戦。









「そろそろ他の組織も動く頃か……お前らぁ!意地でもソフィアだけは保護するんだ!」


「「「「「おおおおおおおおお!!!!!」」」」」


人造人間組織、『ファイアボルト』no1、通称ウルトラマン

一人の男の強さに憧れ、メンバー全員の忠誠心はトップクラス!『ファイアボルト』通称、バカの集会。参戦。








「ソフィアか……強すぎる力は封印せねばならない。」


裏社会治安取締組織、『ヴァルキューレ』通称、監獄。参戦。





「さあ、みなさん、皆さんは選ばれし114514人に選ばれました!!今我々の神、『ソフィア』を手に入れるのです!!そうすれば我々は救われます!!」


教祖らしき人がそう宣言すると、その場にいた信者達が土下座の体制で地面に頭を打ちつけて歓喜する。

信者全員が人造人間。その数、114514人!カルト宗教、『清浄なる寺院騎士会』!通称『無空教』





 『ピカチュウ』の刑から一週間後、ソフィアと一緒に夕飯を食べている時だった。

インターホンが鳴る。


「宅配便かな?」


「いや、何も頼んでないはず。」


モニターで様子を見ると、宅配便が来ていた。

宅配便?頼んだか?もしかしたら師匠から何か送られてきたのか?

そんな事を考えながらドアを開ける。

その瞬間、ドアの真横、死角から何かが飛び出してくる。

僕は後ろに重心を傾けて何かの攻撃を避ける。

それから反撃で右拳を何かに向けて突き出す。何かは数メートル飛んで、道路に倒れた。

道路を見ると3台の黒塗りの大型車が止まっている。大型車の扉はウィーンという音を立てながらゆっくりと開いた。

そこから出てきたのは二十人程の武器を持ったチンピラ達。皆、ナイフ、バットなど様々な武器を持っている。

襲撃か……

僕は家の扉をそっと閉じて鍵を閉める。

それからすぐに制圧し、チンピラの所有物を漁っていると、チンピラの腕にタトゥーが彫られているのを見つける。そのタトゥーは「s」。

なるほど。『生徒会』か。

そんな事を考えていると師匠から電話がかかってきた。


「もしもし?今家に襲撃が来ていて大変だったんですけど。」


「『生徒会』か。なるほどな。もう始まったのか。いいか?源。今すぐ家から逃げろ。」


「その様子だとなんかやばいことでも……」


「4大巨頭が動き始めた。」


4大巨頭とは、『生徒会』、『ファイアボルト』、『ヴァルキューレ』、『無空教』だ。


「なるほど。」


「私は4大巨頭を抑えてくるから、源。お前はソフィアの護衛を頼んだよ。。」


「わかりました。」


「それじゃあ今すぐ家を出ろ。『鞄』を忘れるなよ。」


「それじゃあ安全場所に着いてから連絡しますね。」


僕はそう言って電話を切った。

『人間兵器』、『伝説の男』最強。他に言うことなし。天野源。通称、師匠。

『人間兵器候補』、『コピーの天才』、2年で格闘技の全てを覚え、天野に次ぐ強さを持った男、海野源。

共に『G』所属。

両名、最強。『G』参戦。


これから始まるのは一人の少女の奪い合い。

僕はスーツケースに荷物をまとめ、指紋認証式の特殊な『鞄』を持ち、ソフィアは最低限の荷物をバッグにまとめて家を出た。

現時刻21:33。戦争が始まる。



ソフィア編、始動。

現在の状況。

『G』、『生徒会』、『ヴァルキューレ』、『ファイアボルト』参戦。

ソフィアの身柄、『G』

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