第2 木守り

       『気守り』


セピアの枯れ木に残された一粒の柿の実


豊穣の祈り


くれないの宝石


やがて朽ち果て

枯れ色に馴染むことなど微塵も見せず


艶やかに輝く


冬はすぐ其処だと呟く水墨画と化した山々にお構いなく


紅一点を貫く 一時いっときの姫君

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詩(散文詩を含む) 藍香 @mritw-u

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