第2 木守り
『気守り』
セピアの枯れ木に残された一粒の柿の実
豊穣の祈り
やがて朽ち果て
枯れ色に馴染むことなど微塵も見せず
艶やかに輝く
冬はすぐ其処だと呟く水墨画と化した山々にお構いなく
紅一点を貫く
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