第63話
舞台裏の愛菜と悠斗のところへ向かうと
「4人とも本当に素晴らしかったわ!想像以上の仕上がりで衣装もみんなに着てもらって本当によかった!!」
と満面の笑みで紗奈もやってきた。
「紗奈もお疲れ様。
でもシナリオ私にも教えてからればよかったのに。」
と言う愛菜。
やっぱり愛菜もシナリオを聞かされていなかったらしい。
「ごめん、ごめん。でも2人か見つめ合うとことかすごくよかったし、夏樹のアドリブもすごくよかった!悠斗なら言わなくてもそのくらいすると思ってたけと夏樹もやってくれるとはね!」
「アドリブ?」
思わず聞き返すと
「俺は髪飾り、夏樹はティアラを付けることしかいわれてなかったから。あとはぜーんぶアドリブって訳。」
と悠斗が教えてくれた。
どうやらあのキスはアドリブらしい。
確かに悠斗がやるのは想像できるけど、夏樹がするのは誰も想像できなかっただろう。
2人とも素人なのにアドリブであそこまでできるなんてすごい、なんて感心してしまった。
「紗奈も早く着替えてきなよ!
もうすぐ後夜祭だよ!」
と愛菜の声に
「本当だ!みんな先にホールに行ってて!」
と紗奈は走り去った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます