第48話

それからはあっという間で1回目と同様無事に幕を閉じた2回目の舞台。




あんな大勢の前に立つのも、最大な拍手を受けるのも今の私にとっては初めての出来事。



なんとか初日を終えることができて、少し肩の力が抜けた。





愛菜に連絡をとろうと携帯を取り出すと



15時に茶室前に集合という連絡がすでに来ていた。





時間は14時45分。







急いで着替えて茶室へ向かうと







「凛、お疲れ!!」



「2回目も大盛況だったらしいな。」



と愛菜と夏樹がすでに待っていて






「ふわり〜!」



と紗奈に至っては後ろから抱きついてきた。








みんなの顔をみると余計にほっとして自然と頬が緩む。





「ちょっと凛、今の顔反則!」


「同感。」


なんていう愛菜と夏樹に




「え〜、何々?見逃しちゃった。」


と騒ぐ紗奈








ちょっと顔が緩んだだけでコレって、そんなにいつも仏頂面してたかな。


…でも、表情が乏しいことは自覚してるから仕方ないか。





そんなことを考えていたら




「それでは次の方お入り下さい。」







と私たちの番がやってきた。

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