第44話
「みなさん、いつも通りで大丈夫です。2日間頑張りましょう。」
中村先輩の言葉に
「はい!」
とみんなの声が出て揃う。
舞台袖からホール内の様子を見える。
学校にしては広すぎる2000人は入るであろうホールも霧島先輩の効果もあってか満員なのがわかる。
もともと目立つことが好きじゃない上に、こんなに大勢の人の前に立つのは初めてで柄にもなく緊張する。
こんなことで動じていたら両親に小言を言われるに決まっている。
小さく深呼吸をしていると
トントンと肩を叩かれ、振り返ると頬に人差し指がささった。
犯人は霧島先輩で
「大丈夫?いつも通りで大丈夫だよ。」
と通りすがりに声をかけてくれた。
体の力が抜けて、少し気持ちが楽になった。
「それでは、演劇部による人魚姫が始まります。」
アナウンスで幕が上がった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます