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第43話

それからも、霧島先輩との距離感は変わらないまま迎えた学園祭当日。


富裕層の集まる学校だけあって、個人や部活の発表が目立ちクラス発表は少ない。


紗奈がいる私のクラスは希望者でétoileのファッションショーをすることになっているけど、部活発表がある私や悠斗は不参加で、メイクが得意な愛菜はヘアメイクとして目立つのが嫌いな夏樹は照明で参加するらしい。






「ふわり〜!明日の後夜祭はあのドレスきたまま参加ね!

愛菜にもスペシャルな衣装準備してるから!」




と朝からハイテンションの紗奈。





「ふわり、休憩がてらお茶飲みにこいよ。」


と和装をしていつもよりかっこよくみえる悠斗。







「最初と最後の凛の舞台見に行きたいよね!

空いてる時間に凛と合流して悠斗のところ行って、そのあとは適当に回ろ!

明日は夕方のファッションショーの準備で忙しいから見れるのは凛の舞台くらいかな。」


と夏樹に細かくスケジュールを確認する愛菜。








この時、私たちは誰ひとり紗奈の策略に気づいていなかった。










「凛/ふわり、頑張ってね〜!」




人魚姫は1日2公演、2日間で4公演することになる


みんなに見送られて私は更衣室へ向かった。

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