第42話

衣装を着替えて、自販に水を買いに行くとそこには霧島先輩がいて





「ドレス似合ってたけど、少し痩せた?

ちゃんと食べてる?」





なんて、思いもよらないことを心配そうに言った。










夏樹にも痩せたって言われたし、やっぱりわかる人には3kgの違いがわかるのかな。






「そうですか?ちゃんと食べてるので大丈夫です。

ご心配ありがとうございます。」





「そうか、それならいい。」






と言って背を向けた先輩に





「あの、私と先輩ってやっぱり面識があったんじゃないですか?」





と思い切って尋ねると







「そうかもな。」





とだけ言って歩き出した。









家に帰っても先輩のその言葉が蘇った。



夏休み前と今の私の些細な違いに気づくような人だからきっと何か関係があるはず。




だけど、こちらから近くのは今の私にはリスクがある。

先輩の距離感に合わせて様子をみるしかないかな。



そんなことを考えているうちに夜が更けた。

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