第30話
何度も読んだはずなのに記憶が曖昧で
確か人魚姫って最後死ぬんだったっけ?
学園祭なのにハッピーエンドのものをしないんだろう。
シンデレラとか白雪姫とか他にもそんな類のものがあるのに。
そんなことを思いながら台本を読み進める。
ありがたいことに、人魚姫は話せないシーンがほとんどで私は台詞が少なめ。
最後のページにさしかかる。
王子を殺さなかった人魚姫。
自分が海の泡となり消える選択をした人魚姫。
死ぬよりもどこか儚い気がする。
最終的には風の精に生まれ変わるらしいけれど。
こんな切ない話を幼少期に何度も読んでいたなんて、と思う反面シンデレラのようなサクセスストーリーより運命には抗えない感じが私に丁度いい気がした。
少しくらい台本がオリジナルのものに書き換えられているかと思ったけど読む限り原作に忠実みたい。
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