第6話
学校に行く前の夜、父親は
これを機に、不破コーポレーションの肩書き目当てに私に近づこうとする輩も出てくるだろう。
不破凛として恥じない行動をしろ。
なんてことを言ってきた。
所詮、私は不破家の檻の中。
彼らにとっては記憶ごときはどうでもいい、
不破家にとって不利益なことさえしなければいいのだ。
家に帰れば、
そんな父親と、私の顔を見るだけで嫌悪感を示すあの人、母親がいる。
不破家の嫌われ者の私が、
「お母さん」
なんてあの人のことを呼んだら私はきっと無傷では済まないだろう。
だから、どんな視線を浴びようと学校の方が自由だ。
私に課されたことは問題を起こすことなく優秀な生徒として卒業すること。
卒業した後のことなんてわからないけど。
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