第3話

保健室の先生はみるなり


「大変!骨折してるかもしれないわ!」




と言い、そのまま近くの総合病院に連れて行かれた斉藤くん。



私たちは、ことの詳細を先生達から聞かれた。











ようやく開放された私とヒカルは、斉藤くんのいる病院へ向かうことにした。






向かう道中も



「斉藤くんがこの先サッカーできなくなったらどうしよう。」



と泣きそうなヒカル。





ヒカルが不安になる気持ちもわかる。





斉藤くんはサッカー部のエース。


怪我をしたのは手のようだったけど、それでもどうなるかわからない。





「大丈夫だよ!」

なんて無責任なことも言えない。




私はヒカルの背中をさすりながら歩き、気づけば目的地が目の前にあった。







私たちが到着した時には、検査や診察を終えたらしい斉藤くんとお母さんらしい人が待合室に座っていた。












ヒカルは意を決して近づき





「斉藤くん、本当にごめんなさい。」






と深く頭を下げた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る