第52話
ハルは静かに私の話を聞いてくれて
「大丈夫。今日はこんなに笑えたんだよ。今は目標が、未来が見えなくてもこれから一緒に進もうよ。あの日で止まったさぁちゃんの心を動かそ?」
と頭を撫でてくれた。
人の温もりを久しぶりに感じて
私の目から一粒の涙が溢れて
ハルを信じてみようかなって思った。
私は涙を拭って
「ハル、見捨てないでよ?」
と笑うと
ハルが優しく微笑んだ。
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