第50話
20分程歩くと見えてきたのは
「神社?」
「そうだよ。」
疑問に思いながら奥へ進むと
「何これ!すごいっ!!」
鮮やかな紫が視界を埋め尽くして私は思わず息をのんだ。
「ここの藤棚、毎年見にくるんだけど本当にキレイだよね。」
私たちはそのまま藤棚の下を歩いた。
下から見上げると隙間から射し込む光で淡く煌めく藤の花が一層美しい。
朝の早い時間とはいえ一眼レフカメラを抱えた人がちらほらいて熱心に撮影していて
その中の1人が
「お二人さん、写真撮りましょうか?」
と話しかけてきた。
「せっかくだからお願いする?」
とハルがスマホを優しそうなおじさんに渡して一枚写真を撮ってもらった。
「あとでさぁちゃんにも送るね。」
そう言ってポケットにスマホを入れた。
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