第46話

「お花見って言っても桜じゃないよ。

桜の季節は過ぎちゃったけど、いいところがあるんだ。

描きに行こうと思った時にさぁちゃんが思い浮かんで。どうかな?」




と尋ねるハルに



「せっかくだから、行こうかな。」







と答えると満足そうに笑った。








「もしかしてそれを言うためにわざわざ待ってたの?」









「そうだよ。

さぁちゃんに連絡先教えたけど、一向に連絡くれないから連絡先知らないんだよね。

もしかしてまだ信用ならない?」



と少し意地悪く笑いながら言うから








「エスエヌオーダブリューハチイチゼロ」






と私も意地悪く答えた。







「えっ?さぁーちゃん待ってよ。」






とハルが急いでスマホを取り出す。







「IDだから、覚えてね。snow810」









「ありがとう。後で送るね。」




そう言ってハルは手を振り去っていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る