May

第45話

ハルに会ってから2週間程経っただろうか。


5月の最初の土曜日でありゴールデンウィークの初日。



当たり前のように今日は授業があったけれどエリートクラスの私たちも明日からは3連休。

とはいえ課題はたっぷり出た。




浮足だったクラスメイトを横目に、課題で重たくなったカバンを肩にかけて私は1番に教室を出た。







どうせ課題くらいしかすることないし参考書でも見に本屋に寄って帰ろうかなーー

なんて考えながら校門を抜けると見覚えのあるマスク姿がそこにあった。







「ハル?」








「さぁちゃん久しぶり!

もし明日の朝、時間があったら一緒にお花見行かない?」







「お花見?」







突然現れて、それも桜も散ったこんな時期に何を言ってるんだろうとハルの言葉の理解に苦しむ。

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