第39話
小さい頃の夢はケーキ屋さんだったっけ。
中学の時は美容師だったかな。
今となっては接客なんて無理なんだけど。
夏まで3ヶ月。
まだ3ヶ月もある、と言うべきか
あと3ヶ月しかないと言うべきか。
悶々としながら駅に向かって足を進めた。
すると、
「さぁちゃん?」
と控えめに声をかけてきたハル。
「久しぶり。この前はごちそうになりました。
ありがとう。」
「ちなみにさぁちゃんこの後時間ある?
早速だけど描かせてほしいな〜なんて。」
と微笑むハル。
そういえば先週、フミトさんが言ってたかな。
今週くらいからハル来るかもって。
「いいよ。」
そう言ってお店に向かった。
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