第38話

私は知り合いが行きそうにない大学を選んでその大学の学部を適当に選んで書いた。

それでも一応、県内一の進学コース出身者として文句は言われなさそうなそこそこの偏差値の隣県の大学を選ぶくらいの配慮はした。









「やりたいことが見つからないならせめて理系なんだし理系に絞らないか?理系なら工学部以外にも医学部とか看護とかそっちもあるぞ。

いろいろ考えて変えていいし進路相談にはいつでものるから、夏までには決めとけよな。」




本来進学コースにいる私は、3年のこの時期にこんなことをしてるとありとあらゆる先生からの面談対象になること間違いない。






ーいい大学の数字が欲しいんでしょ?ー



という言葉が浮かんだけど、




夏まで猶予をくれた先生は学校の中でも柔軟性があるいい先生だと思うから








「考えてみます。」



と返事をしておいた。

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