第27話

残された私はハルの名刺を見た。




中央美大

佐田春希

LINE :art_spring





春を希(のぞむ)ってなんかいいな。







水彩のような淡い青とピンク色で縁取られたシンプルだけどオシャレな名刺。

ハルの柔らかさがそこに表れている気がした。





学生で名刺を持ち歩くなんて、さすが美大生。

ハルにとってこれは大切な作品の一つなんだろうな。











そんなことを考えていたら





「おまたせ。コーヒー飲める?」





ハルが戻ってきた。

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