第20話

言われるがままに空に背を向けてサンルームの椅子に腰を下ろす。





「そう言えばキミの名前は?」






そう言えば自己紹介もしてなかった。




「清水紗雪」






「キレイな名前だね。冬に生まれたの?」






「残念。夏生まれ。記録的な真夏日だったから涼しくなるように雪をつけたんだって。」





ちょっとふざけてるなって思ってたけど彼が








「すてきなご両親だね。」



なんていうから何故か悪くない気がした。








それから一呼吸置いて






「こんなこと言うのもおかしいけどさ、初対面の俺みたいなやつになんでも話して大丈夫?

マスクもしてるし不審者感丸出しじゃん?」





と笑った。

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