【まだ間に合う】3分でわかる! 忙しい人のための「反面おじさん」ダイジェスト版
十文字ナナメ
会社に行くフリして女の子を助けたらハーレム状態になってしまった反面教師おじさん
第1章 女子高生フードファイター⁉
大食いチャレンジの店にやってきた女子高生、青木シノ。しかし、女子高生には無理だと店主に断られ、店を追い出されてしまう。
そこで出会った謎のおじさん、
そんなおじさんが提案したのは、自分が着ているスーツをシノに貸すこと。女性や子供より多く食べる成人男性を装うことで、店主の目を
しかしおじさんがスーツを貸すと、彼はパンイチになってしまう。そこで、シノも自身のセーラー服を貸すことにする。互いの衣装を交換して、二人は再び店へと出向く。
が、ほっとしたのも
たまらずリタイアを
その驚異的なスピードに、店内のほかの客までもが注目し観戦する。興奮した女性店員はマイクを握って実況を始める始末。余裕しゃくしゃくだった店主は冷や汗を浮かべ、足の震えを隠すのが精一杯だった。
誰もがシノの完食を確信したが、ここでハプニングが起こる。なんとライスの下からトンカツが姿を現したのだ。店主が仕込んでおいた隠し玉だった。
終盤で登場したヘビーな揚げ物。苦戦するシノ。遂にスプーンが止まってしまう。健闘したが、ここまでか――。しかし、事実はそうではなかった。
シノが手を止めたのは、ご飯のおかずを使い切ってしまったからだった。残っているのは主にライス。カレーだけ先に終わらせてしまったシノは、カツカレーを味わえる最高の環境をふいにしてしまったことを嘆いていたのだ。
これはいけないと動くおじさん。シノの胃袋を信じて、店主に追いカレーを所望する。ただでさえ量の多いデカ盛りチャレンジ。増やす分にはルール違反には当たらない。厨房から鍋を持ってきた店主はいそいそとカレーを注ぐのだった。
復活したカツカレー。シノの目は輝きを取り戻した。再びスプーンを取って、ご機嫌な食事を進めていく。店中の注目を集める中、見事制限時間内に完食したのだった。
これでお腹は満たされた。店を後にしようとするおじさんだったが、シノにはまだやることがあった。これまで成人男性だと信じ切っていた店主に、自分が女であることをはっきりと伝えたのだ。
女子高生の自分でも、3kgのデカ盛りをクリアーすることができた。これからは女の子の挑戦者も断らないでやってほしいと、シノは涙ながらにそう訴えた。(※少々盛りました。本当は泣いてません)
この提案を店主は快諾。以来この店では、女子高生もデカ盛りに挑むことができるようになった。嬉しそうな顔のシノと一緒に、おじさんは店を出るのであった。
結果として、シノはデカ盛りチャレンジを無事にクリアーした。しかし、おじさんはろくにサポートしてやれなかったことを悔いていた。やったことといえば衣装を交換したことと、カレーのおかわりを要求したことくらいである。
自分などいなくても、シノは一人で勝手に助かったのではないか――? 自分など必要ない存在だと悲観するおじさんだったが、そんな彼をシノは慰めた。おじさんのおかげで飢えから救われたのだと励まして、満足な食事で膨らんだお腹を触らせたのだった。
そこまではよかったのだが、そのお腹が妊婦のようにポンポンに膨れていたため、おじさんは「お前めっちゃ腹出てるな⁉」などとデリカシーに欠けたひと言をお見舞いしてしまう。ロマンチックなムードは跡形もなく消え去り、特に何も起こらないまま二人で家路に就くのだった。
その道中、シノはおじさんがサングラスをかけている理由を問う。よせばいいものを、油断したおじさんはついつい自分の現状を語ってしまうのだった。
突然のプータロー発言に動揺を隠し切れないシノだったが、ダメ人間なおじさんが唯一頑張っている活動――ダメな自分を悪い見本として若者を助ける『反面教師おじさん活動』には理解を示した。実際、空腹から救われたところでもある。
この場からどう立ち去ろうか迷うシノだったが、最後の最後には「またね!」と手を振っておじさんにエールを送った。おじさんの目にはシノの笑顔がはっきりと映ったのだった。
こうしてシノから自信と勇気をもらったおじさんは、嘆いていたさっきまでの自分に別れを告げ、これからも『反面おじさん』としてお節介を焼くことを決意する。負うた子に教えられ、若者を救い続けることを強く胸に誓うのであった――。
『第1章 女子高生フードファイター⁉』 -完ー
♢♢♢♢♢
イイハナシダナー(。´Д⊂)゜。と思われたそこのあなた! 何も言わなくていいです、続きが気になるのですね⁉ わかります……。
よろしければ本編の方もどうぞ。挿絵もあります。お読みいただきありがとうございました。
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