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「死ぬのは、『さすがに』か……でもなあ。鉛筆すらないし。僕創作ができないならホント、何もできないんだけど」
ボソボソと優等生ちゃんはつぶやく。
「ねえ~~~!! こういう時、白い部屋とかだったら都合よく鉛筆降ってくるもんじゃん!! おい! だれか、見てるんだろ! 助けろや!!! おい!!!! おい!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
シーン。
「はぁ。書くものがないなら……そうだな、歌でも歌うか? ……『こ~れは~お嬢さん♪ 夜中眠~れずにいるのっかぁい~♪』 (嗚呼、素晴らしきニャン生/Nem)……まあ、眠れないというか、生きてたく無いだけ鴨……『見とれてるだけかも~♪』(浴槽とネオンテトラ/REISAI)」
「……マジで何も起きねぇ~~~ふふっ、ははははっ(笑) あはははは!!」
ケラケラと一人で笑い始める。
「え、なんか楽しくなってきた! 『なんか楽しくなってきた~♪』(バカ通信/知声)……ってコト!?」
浮かれた調子で優等生ちゃんは叫ぶ。
「陰キャオタクのノリきも、キッツ。だから再生三桁なんだよ。早く死のうな」
陰キャオタクは自虐も欠かさない。
「いやマジで死にたい……でも、死ねなくねここ……? DV男はいないの? 僕を殺してくれる人、いないの?」
シーン。
「誰でもいいから殺してくれ……!」
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