第三話 三毛作導入で散々です
領主代理として義母リディアが厳しく見守る中、俺は2年間の実習として小さな領地を預かり、その経営を任された。この実習の目的は、首都にある学園に入る前に簡単な領地経営を経験させ、成功体験を持たせることにあるらしい。学園への参加は侯爵以上の身分なら自由だが、代わりにこうした実地の経験が求められる。つまり、学園に行く前に失敗しない程度の領地経営を体験してこい、ということだ。
ちなみに、実力的には侯爵と同程度の
なので侯爵以上も、建前はさておき学園に入学は必要だ。過去には、入学を断ったために因縁付けられた家もあったらしい。
それはさておき俺は転生前の知識に頼っているだけで、内政チートなんて無理無茶無謀。とはいえ、せっかく任された領地だからには何かしら目立ったことをしてみたい。そこで、俺は無謀とも言える提案を思いついた。
「三毛作を導入して収穫量を3倍にしよう!」
無茶な提案だ。ここは日本と違い、米はマイナーな作物だ。主に麦、豆、蕎麦、そしてその他の野菜で生産が成り立っている。この土地で三毛作を実施するなら、麦や豆、蕎麦を使ったローテーションが必要になるだろう。小麦は春小麦が主流で美味しいとされているが、冬小麦も存在する。そのため、どの作物をどう回すかが重要だ。三毛作に挑戦することで、失敗すれば俺の無能ぶりが際立つはずだし、何より義母リディアの期待を裏切る結果になるのではないかと密かに考えていた。
「三毛作か……これで俺の無能ぶりも証明されるだろうな」
そう自嘲しながら、俺は笑みを浮かべつつ、目の前に広がる田畑を見下ろしていた。小さな領地とはいえ、この広大な土地に大胆な改革を導入するつもりだ。しかし、俺は自分の無知も理解している。転生前の知識では三毛作は理想論に近く、気候や土地、作物の特性などが揃わないと成功しないことを知っている。特にこの土地は水が限られており、作物の成長に影響を与える。
それでも、何かしらのアピールをしなければならない。領主として存在感を示すためには、あえて大胆な提案をして、その失敗で無能を印象付けようというのが俺の戦略だ。
「多分、三毛作で土地は荒れるだろうが、水路を充実させれば多少のダメージは抑えられるはず……いや、それ以前に米ってこの土地にあるのか?」
この世界では、稲作がほとんど行われていないことを俺は薄々感じていた。米という作物自体が、この地で珍しい存在なのかもしれない。俺はふと思い立ち、領内の調査を命じた。もし米が手に入れば、それを新しい作物として導入できるかもしれない。もちろん、米が見つからなければ、計画は大幅に修正する必要があるだろうが、それもまた俺にとっては都合がいい。失敗すればするほど、俺の無能さが際立つというものだ。
とはいえ、米が見つかれば、稲作の可能性を探り、さらに水路の整備も進めていくことになるだろう。水路が整えば、稲作だけでなく麦や豆、野菜の収穫量も増加し、領地の経済が潤う可能性がある。しかし、その可能性を活かすか否かは俺の采配次第。果たして、俺の無謀な挑戦がどんな結果をもたらすのか、期待と不安が入り混じった気持ちで見守っている。
「まあ、三毛作が上手くいけばラッキーだし、失敗してもそれはそれで俺の無能アピールが成功する。どっちに転んでも悪くないな」
俺は笑みを浮かべながら、目の前に広がる田畑を見つめ、心の中で次の一手を考えていた。
「今年からこの領地に三毛作を導入する。春には麦、夏には豆、秋には蕎麦を収穫し、年間で三回の収穫を目指す。これで収穫量は三倍だ!」
村の人たちは驚いた表情を浮かべた。当然だろう。輪作ならまだしも、三毛作なんて前代未聞の無茶な話だ。そんな中、義弟カインが穏やかな口調で疑問を呈した。
「兄上、それは……少し無理があるのでは?」
彼の指摘はもっともだ。土地の肥沃度、気候、労働力の調整、さらには農民たちの経験値も考慮しなければならない。そんな複雑な条件が揃わない限り、三毛作なんて夢のまた夢。しかし、俺は自信満々に返した。
「大丈夫、大丈夫! 場所を順番に変えながら育てれば、水と肥料さえ豊富ならなんとかなるさ。そのために、井戸も大量に掘るし、旧街道の脇に水路も整備する予定だ。肥料だって、旧街道が完成すれば、漁村から腐った魚を安く仕入れられる目処が立っている。三毛作なんて、やってみれば何とかなるよ!」
もちろん、旧街道はまだ完成していない段階だったが、俺はあえて大言壮語を続けた。カインは心配そうな顔をしながらも、俺の言葉に従った。彼は疑問を抱きつつも、俺を尊敬してくれている……と勘違いしている俺は、計画をどんどん進めていく。
冬が訪れ、まずは麦の種を蒔いた。農民たちは懸命に働き、畑は順調に見えた。俺はその様子を見ながら、「失敗しても、すべて俺の責任だ」と心の中で自分をヒーロー気取りでいた。
しかし、春から夏にかけて気温が急激に上がり、今度は豆の栽培が難航した。乾燥しすぎて作物が育たず、土地は痩せていき、予想通りの結果が訪れた。農民たちは不安な表情を浮かべ、「このままだと収穫ができなくなるのでは」と心配していた。
そこで、俺は彼らに声をかけることにした。「安心してくれ、もしもの時は税を軽減するつもりだ。俺が責任を持つから、心配はいらない。成功しなくても、君たちの生活を守るから」
すると、農民たちはホッとした表情を見せ、「ありがとうございます、領主様」と感謝の言葉を口にした。しかし、内心では、これがどれほどの影響をもたらすかを考えずにはいられなかった。
本来ならここで手を打つべきだったが、俺はあえて何もせずに静観した。「これで、見事な失敗を世に知らしめてやる……俺の無能アピールが炸裂する時だ!」と、心の中で思い描く。周囲が俺をどう評価するかは、計画が失敗することで明らかになるのだろう。
そうして、俺は自らの無能さをさらけ出すための舞台を整えていた。どんな結末が待ち受けているのか、少し楽しみでもあった。
「これで、見事な失敗を世に知らしめてやる……俺の無能アピールが炸裂する時だ!」
そう内心ほくそ笑みながらも、義母リディアは俺の行動を冷ややかに見守っていた。
だがある日、焦りの色を隠しきれない彼女が、ついに声をかけてきた。
「本当にこのまま放っておいて大丈夫なの? あなた、少し無理をしすぎているんじゃないかしら?」
俺は軽く笑いながら答えた。「母さん、焦らなくていいんだよ。旧街道が開通すれば、流通が改善して物資も揃う。そうすれば三毛作も順調に回るさ。もう少し見守ってくれれば、ちゃんと結果が出るからさ」
リディアは俺の言葉に少し戸惑いながらも、「あなたのお父様もそうだったわね……」と、少し懐かしそうに呟いた。そして、あきれつつも亡き父親の姿を俺に重ねているようだった。
秋が訪れ、蕎麦の収穫が始まった。痩せた土地にもかかわらず、蕎麦の収穫量は予想よりやや少なかった程度で、大きな失敗とはならなかった。しかし、トータルで見ると、計画は失敗に終わったと言える。唯一の救いは、両親がこの実験を認め、税を軽減してくれたこと。そして、野菜が予想以上に豊作だったことだ。
「うーん、やっぱり失敗か。これで俺の評価は下がるだろうし、カインがもっと前に出るチャンスになるはず」
そう思いながら、俺は結果に満足していた。無能をアピールし、家督をカインに譲る流れを作りたいというのが俺の本音だ。
義父が首都にいるため代理として義母に結果を報告したとき、俺はカインとフィオナに軽く言い放った。
「ふむ、まあこんなもんだよね。俺は無能だからさ、これが俺の限界だ。あんまり期待しないでくれよ」
カインは一瞬考え込むような表情を浮かべたが、静かに微笑んで言った。
「兄上……やはり僕は、あなたを尊敬します。無理だと言われていたことに果敢に挑む姿勢、僕には到底できません。すごいです」
フィオナも俺の言葉を気にも留めずに、無邪気に笑いながら続ける。
「お兄様、本当にすごいです! こんな難しいことに挑戦できるなんて、私も見習いたいです!」
二人の反応に思わず肩をすくめたその時、義母リディアが俺に視線を向け、静かに口を開いた。
「少し考えが足りなかったのではない?」
その声は厳しく響いた。俺は咄嗟に返事をしようとしたが、リディアの次の言葉に不意を突かれる。
「ただ、準備はできていた。期間が足りなかっただけ……」
彼女の目には冷静な判断が感じられるが、その奥にはどこか懐かしさが宿っている。それは、今まで感じたことのない母親のような表情だった。その眼差しに、一瞬、胸が締め付けられる。
俺をずっと嫌っていると思っていた義母。しかし、その言葉の裏に、ほんの少しだが親しみを感じてしまったのはなぜだろうか? まるで俺の亡き父親を思い出しているようにも見える。
「……母さん?」
問いかけたが、彼女は言葉を返さず、ただ微笑んで俺を見つめた。そして、何事もなかったかのように静かにその場を去った。
結局、俺の無能アピールは、今回も失敗した。けれど、その中で義弟カインと妹フィオナ、そして義母リディアとの絆が、少しだけ深まったような気がしてならない。
「まあ、失敗もまた人生だよね……」
そう自分に言い聞かせながら、俺は少しだけ温かな気持ちで、彼らの後ろ姿を見送った。
次の年も状況は大きく変わらなかった。ただ違ったのは、旧街道の建設時に交渉していた隣国の領主の娘が、新たに完成した旧街道と付帯する水路の完成祝いに訪問してきたことだ。
家の妹が「悪役令嬢」と呼ばれるなら、彼女は「活発系泥まみれお嬢様」、略して“ドジョウ様”だろうか。泥にまみれても気にせず走り回る彼女は、その自由奔放な振る舞いで早速騒ぎを引き起こした。
「へえ、これがその自慢の水路ってわけ?
随分と大したことないじゃないの」
彼女は腕を組み、俺を見下すような笑みを浮かべた。
義弟カインが眉をひそめて抗議する。
「兄さんがこんなに苦労して作り上げた成果を、そんな風に言うなんて失礼だ!」
妹フィオナも負けじと睨み返す。
「そうよ。お兄様はこの領地の発展のために尽力しているの。何も知らないくせに偉そうに言わないで!」
「ふん、偉そうにね。確かに私は何も知らないわ。でも、農作物は不作なんでしょ?」
領主の娘は意に介さずに肩をすくめた。
俺は静かに手を上げて二人を制した。
「カイン、フィオナ、いいんだ。彼女の言う通りだよ。俺が結局、大した成果を出せなかったんだから、無能と言われても仕方ないさ」
一瞬の沈黙が場を包んだ。義弟と妹は悔しそうに口を噤んでいたが、視線からはまだ強い思いが感じられた。それ以上に、なぜか領主の娘が目を見開いて驚いている。
「……ふぅん、意外ね。あなた、本当に自分の失敗を認めるんだ」と、リヴィアは少し戸惑いの混じった声で言った。
「でも、お兄様……!」
フィオナの声が震える。悔しさと尊敬が入り混じった複雑な表情だ。
「それでも、兄上は努力をしているんです。誰が何と言おうと、私たちは知っています」と、カインも静かに言葉を継いだ。
リヴィアはそんな二人を見て、小さな笑みを浮かべた。
「……まあ、少し見直したわ。自分を守ることしか考えていない貴族の坊ちゃんとは違うみたいね。ただ、私はもっと見たいわ。あなたがこれからどうするのかを。」
その言葉に込められた本心を探るように、俺は彼女を見つめた。そして、心の中でそっと思った。
「これが俺の無能アピールだとしても、まだ試練は続くんだな……。」
と、ここで終わっていれば、話はきれいにまとまっていた。しかし、実際はその後に起きたことが、俺の計画を大きく覆すことになった。
俺が失敗したと思っていた三毛作の計画だが、実は義弟カインが裏でひっそりと対策を立てていた。彼は、俺の後を引き継ぎ、無謀に見えた計画を補強しながら村の農民たちに適切な指導を行っていたのだ。カインは土地の肥沃度を調べ、輪作の考え方を応用して、最適な作物の組み合わせを提案。結果、領地の農業は見事に復活したのだった。
彼は俺が適当に言っただけの「腐った魚を肥料にする」という案さえ真剣に取り入れ、乾燥させた魚肥を適切なタイミングで供給した。さらに、冬小麦と春小麦を組み合わせ、豆や蕎麦の栽培時期をずらして休耕地を作る転作を導入。旧街道の水路と井戸の水管理も徹底し、日照りでも水不足にならず、むしろ豊作を迎えることになった。
数日後、カインの元に義父がやってきて、報告する場面が訪れた。
一応家族として、俺と妹も脇に控えている。
ただ、村人の視線が予想と違っている。冷たい視線だと思っていたら、微妙に微笑ましい感じになっている。
「お父様、お兄様の計画を補強した結果、領地の農業が無事に成功しました。兄上の見識はやはり正しかったのです」
義父は頷きながらも、穏やかな目で俺を見つめた。
「あら、魔法のように理論を重視しすぎたので時間がかかりすぎ、カインの代で成功した、そうじゃなかったの?」
義母のかなり好意的な解釈に、カインは否定のジェスチャーをする。
「いえ、お母様。兄上は時間がかかることをあえて先取りして実践して、後に続くようにしてくれたんです。
街道の水路や井戸みたいに、かなり長い目で見ています。
それに、乾燥していたために農民たちは深く耕さざるを得ず、その結果として土壌が深く練られてました。だから深く耕された畑は、井戸や用水で一気に増えた水を効率よく吸収し、肥沃な層に激変したのです。
そして、これまでにない豊作もたらしてくれた。
自分優先でなく、 領地と領民、さらにその先を見ているからこそです」
内心、俺は焦っていた。「違うんだ、これは失敗だったんだ!」と叫びたかったが、カインの真剣な表情に何も言えなくなってしまった。村の農民たちも「侯爵家のご子息は、どちらもとても素晴らしい」と俺を称賛している。
俺が何か言おうとしても、かぶせるようにしてカインは頑なに俺を持ち上げ続ける。
「井戸を掘らすのは王道ですが、あたり外れがどうしてもでます。そこを旧街道に沿った水道用水を改善して水不足も回避しました
それに肥料です。今まで腐らすだけだったはずの魚を、魚肥として再生し、一気に生産量を上げました。
常人には思いつかない発想です。
兄上こそ、この領地の未来を見据えているのです」
「カインもすごいですが、お兄様の素晴らしいアイデアがあってこそです!」とフィオナが微笑みながら加える。
「いや、これは全部カインが……」と俺が言おうとしたが、義父は笑顔で首を横に振り、俺をじっと見つめた。
「カインもよくやったが、元のアイデアを出したのはお前だろう。自分をもっと評価してもいいんじゃないか?」
その時、義母リディアが少し厳しい口調で口を開いた。
「それでも、やはりまだ詰めが甘い部分があるわ。
今後も計画には慎重を期すことが必要よ。
特に、お前は嫡男として期待されているんだから」
俺はぎょっとした。やはり厳しい。俺が庶子だということを知っていながら、嫡男としての扱いをされていることを意識せずにはいられない。しかし、義父は義母の言葉を優しくたしなめた。
「リディア、期待するのは分かるが、ほどほどにね。彼はまだ若い。今は経験を積む時期だ。そんなに急かさなくても大丈夫さ」
義母は少しむっとした表情を見せたが、義父の言葉に黙って頷いた。
義父の優しいまなざしと、その言葉に俺はふと感謝の念を抱いた。厳しいのは俺が庶子であるにも関わらず、嫡男として扱われているからなのだろう。だからこそ、期待に応えるために、もっと頑張らねばならないと決意した。
カインが俺を尊敬していることも、妹フィオナが「お兄様は本当にすごいわ」と微笑む姿も、俺の心を少し軽くした。
二人の絆が深まっているのを見て、家督を継ぐのは彼らに任せて良いのだと思うと同時に、俺はあえて厳しくされていることに一層感謝し、静かに笑みを浮かべた。
結局、俺は自分の無能をアピールしようとしたつもりが、周囲の尊敬と信頼をさらに集める結果となってしまったのだった。
おまけ
あの後、俺は無意識に義母リンディの眼鏡を見つめていた。
「何かしら?」
「いえ、眼鏡って、そういえば今では結構見かけますけど、子供の頃はあまりいなかったなって思って」
「アルヴィン、あなた、これがどれだけ貴重なものか覚えているかしら?」
「え?
その眼鏡がですか?」と動揺しつつも、つい目がそのまま眼鏡に吸い寄せられる。
…その眼鏡の奥の、知的で柔らかい視線が俺を見つめているのが、なんともいえず心地よい。
「いや、特に…」
そう答えると、リンディは少し驚いたように顔をしかめた。
「本当に忘れてしまったのね…あなたが、幼い頃にモノクルしか無かった私のために作ってくれたことを?」
「俺が?
それ、冗談ですよね?」
「冗談ではないわ。
当時は、子供であっても片目だけのモノクルしか無かったの。
でもこれって結構不便で、肩がこって困っていたのよ。
それをあなたに話したら、あなたはすぐに片眼鏡を二つ繋ぎ合わせて即席で眼鏡を作ってくれたの。しかも粘土で突起を作って、一番の課題だった、眼鏡がずり落ちないようにしてくれて。
今思えば、あの頃のあなたらしい発想だったわ」
リンディの眼鏡越しの微笑みが、当時の話を思い出してやや嬉しそうに見える。その端整な顔立ちに知的な雰囲気を添える眼鏡…俺の心臓が妙に早くなっていく。もともと好みの容姿だったが、眼鏡があることでその好ましさが一段と増している気がしてならない。
「…でも、そんなに記憶にないのね。眼鏡のおかげで私は社交場で注目を浴びて、皆が真似をし始めたのよ?」
「そ、そうなんですね。ごめんなさい、全然覚えてなくて……」
俺はそっけなく答えたものの、心の奥ではその眼鏡姿の彼女に、何ともいえない親近感と興味が湧き上がっていた。
「ま、いいわ。大事なのは私が覚えていることだし、こうして掛け続けているのも、あなたのおかげですものね」
「あ、そういえば」
前世の記憶を取り戻す前に、自分より少し上の少女に眼鏡を作ってあげた記憶があるが、そのとき後ろに姉らしく女性がいたことを思い出した。そのときの姉らしく女性がリンディだったらし。
どうも当時の俺は年上好みって訳では無かったらしいなどとどうでも良いことを思い出しながら、耳の横を照れ隠しでかいた。
「うふふ、思い出したのかしら」
彼女の言葉と眼鏡の奥の瞳に見つめられ、俺は無性に、あの時の幼い自分に感謝したくなった。
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