第2話 さすらいの剣士
ブラックホールが、夏輝の前に現れた。
夏輝が「へ?これいわゆる、RPGゲームそのものだな」と笑っていた。
那奈が「あれ?夏輝、此処にいたよね?これ、夏輝の帽子」と慌てて周りを見渡すが、どこにも夏輝の姿はない。
夏輝は「うわぁ」とまるい大きなボールのようなものに落ちた。
夏輝が「あれ?ここは?」と周りを見渡しても那奈は居なかった。
アイリーンが「あなた、お名前は?」と聞かれて、夏輝が「俺は、夏輝です」とアイリーンに挨拶をした。
アイリーンが「まぁ、良いわ。チェイス。ちょっとこの子、何処から来たかわからないけど、洋服の替えがあるわよね?」とチェイスに尋ねた。
チェイスが「はい。確かこの辺にあったと思われます。そちらでよろしいですか?」と夏輝に聞いた。
夏輝が「はい、なんだか割烹着みたいですね?」と洋服を見て一言話をした。
アイリーンが「そうね。これは、この国の民族衣装よ。あんな格好をしてうろつかれたら怪しまれるわ」と夏輝に話しかけた。
夏輝が「そうですね?以後気を付けます」と敬礼をした。
アイリーンが「それに、この国は私たちの想像を超えた、大きな都市よ。アシュリンと言う国よ」と煙草を吸って吐いた。
チェイスが「あぁ、アイリーン様。今、伺ったところによるとアシュリンの国を滅ぼそうとしている、魔物が出たようです。どうか助けに行って下さいますか?」と悲痛な面持ちでアイリーンを見つめていた。
アイリーンが「じゃ、お前に私の剣を授ける。この剣で魔物を切ってきてくれないか?」と声をかけた。
夏輝が「はい。分かりました。この俺の名に懸けて、この国をお助けいたします」とアイリーンに偉そうに話をした。
夏輝は「うわぁ、こんなにいっぱい居るのか?へいや」と剣を振り回し、この汝のもとに、我の力を発動せよ。フィーズ」と剣が竜巻を起こし魔物を木っ端みじんにして、周りに魔物をぶつけた。
次々に切っていき、最後に残った魔物は、アイリーンが倒した。
アイリーンは「おほほほ。最後は私の手柄だ。誰にも渡さない」と何とも偉そうな顔をしていた。
チェイスが「何ともご立派な戦い方でしょうか?夏輝もアイリーン様を見習いなさい」とアイリーンの肩を持った。
夏輝が「おいおい、そこは違うだろう。最後はスパッと、俺が切るはずだった」と偉そうにしている、アイリーンに納得がいかなかった。
チェイスが「何とも偉そうにしておられる。アイリーン様」と言いかけて、アイリーンが「良いのよ。どうせ、私の勇士なんて誰も分かってくれないわ」と夏輝をかばった。
ごたごたしている勝負の行方はいかに。
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