第88話
帆夏が走り去ってった後 、夏樹はもう東雲冬馬には何も話さず 、東雲冬馬も何も言えなくなり夏樹は正面玄関へ、東雲冬馬は校門へと向かった 。
あの場から逃げるように走って来た帆夏はというと
教室ではなく 、お昼休み以外は使用禁止とされている
屋上へと来ていた 、それも無断で 。
「 … アイツ本当何考えてんの … ?
昔の夏樹はどこに行ったのよ … 」
そう一人フェンスにおっかかってボソボソと
呟いていると聞き覚えのない声が耳に入った 。
「 独り言なら違う場所で言ってくんない ? 」
その言葉に帆夏は身体を向ける 。
そこに居たのは帆夏と同じ体勢でフェンスにおっかかっていた男の子だった 。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます